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「重いなぁ…」


私の手には少し大きめな手提げ袋

いわゆるエコバッグと言われる物がぶら下がっている

その中にはいわずもがなバーベキューの材料が入っているわけだが

これが思った以上に重いわけで


「さすがに歩きでこの量は辛かったかなぁ...」


ここで誰か

そう、それこそぽっぽあたりが颯爽と現れて荷物持ってやるよなんて言われるのは

恋愛ゲームなんかでは定番で

下手だけど少しだけ憧れる出来事なのだ

まぁ、現実でそんなことはあまり起こり得ないのだけど


腕時計に目を落す

集合時間まであと少し

遅刻かも、なんて暑さにやられた頭でぼんやり考える


汗をぬぐった


進め続けた足はもうすぐの所まで来ている






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