体がだるい・・・・
体中が痛くて、腰なんか特に酷い
体を起こそうとしたら激痛が走る
その時思い出した
昨日愛しい愛しい上司に抱かれた
絶対に叶わないと思っていた気持ちがなぜだが叶ってしまったのだ
だけど、現実味がわかない・・・・
あれだけ愛妻家として知られている上司が自分を抱いた
チカの頭からはあの時ヒューズが言った言葉が離れずにいた
『愛してる。』
その五文字が頭から引き離せない
いけない事をしているのは分かっている
だけど、その言葉でもう何も考えられなくなってしまったのだ
『愛してる。』
それを返すとヒューズはチカの首筋に花を咲かせる
チカはそれを感じると同時に深い眠りについた
横ではヒューズが起きたようだった
チカも顔を上げてヒューズをみる
「ヒューズ中佐、いいんですか・・・・私なんかを抱いて。」
「今更さ、もう出会ったときから一目惚れだったんだ。
二周りも年の離れた部下に、大人気ねぇ妻子持ちが一目惚れしたんだ。こうなることは分かってたさ。」
「・・・・・・後悔はしていませんか?」
「ふっ・・・」
ヒューズは自嘲気味に笑い
言葉を紡ぐ
「愛してるって言った事に対してか?それとも、チカ、お前を抱いたことに対して?」
「どちらもです。」
「抱いたことにはしてねぇって言ったら確かに嘘になるかもしんねぇな。
だけど、チカに愛してるって言ったのには後悔はない。
そんなことしたら、グレイシアにもチカにも失礼だ。」
ヒューズは不倫してるいい年したおっさんがいうことじゃねぇなと言ってまた自嘲気味に笑う
だけど・・・・と言ってチカの頭の後ろを引き寄せて唇をチカの耳元まで持っていくと
「チカ、愛してるよ。」
そう小さな声で囁いた
「だが、チカにはあんまりにも辛すぎる。今ここで、俺を突き放して逃げちまえよ。」
苦しそうな声色
今にも泣き出しそうな苦笑いにも似た表情
この人は、マース・ヒューズという男は知っているだろうか、
この感情がそんな表情をされて、放って置けるほどの薄い物でないことを。
突き放して、逃げてしまえばどんなに楽かと考えれば想像だって出来る。
これを言っているのが、ヒューズの優しさである事もわかる。
「辛いっていう漢字と幸せっていう漢字は、殆ど変わらないんですよ?
棒を一本足したり、引いたりしてるだけ。
紙一重なんです。
だから・・・・グレイシアさんを考えるなら最低の選択だけど・・・・
・・・・・・・・・その一本を足せる日を貴方の傍で待っていたいんです。」
チカとヒューズの目から零れた雫が頬を濡らす
二人は同じ言葉を呟いた
「「もっと早く出会いたかった。」」
それは愛してるで埋まる溝
===後書き===
はいっ!
不倫で初夢でしょうか(汗)
グレイシアさんもエリシアちゃんも大好きです!(((スライディング土下座)))
でも、ヒューズさんも好きなんです!
許して〜(泣)
変な文にお付き合い頂きありがとうございましたっ!
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bkm