もしも
ぽっぽがぱぱになったら
「鉄道さん、そろそろ起きてください?」
「ん、んぅ」
起きてーと揺すってみるも起きる気配はない。
たまの休みくらいゆっくり寝かせてあげたいのだけど、今日ばかりはそうもいかないからもう一度揺すってみる。
「鉄道さん起きてー、今日は授業参観いくんだーって張り切ってたじゃない」
「ん、もうちょっと...」
起きるのを渋る彼は昔よりも少しだけ朝によわくなった。
昔は誰よりはやく起きて新聞配達のバイトしてたっけ。
それが今では少しだけお寝坊さんである。
ドタドタドタと廊下から忙しない足音が聞こえたかと思えば、そのままな勢いで部屋に入ってきた小さな影が布団の上に倒れ混む。
布団の膨らんだ所から小さな呻き声があがった。
「パパー!起きて!早く!早く!!!」
娘が彼の布団の上で暴れる。
少しかわいそうだが見て見ぬふりを決め込むのはこれが何よりも効果的な起こし方だからである。
抵抗を続ける彼の睡魔に娘のとどめの一発、鼻つまみ攻撃が炸裂する。
「...ふが!ぐぉ」
「...ぷっ」
「あははは!パパ変なのー!」
あははと笑いながら彼の上にのって体を揺する子供は見た目は天使だがやっていることは悪魔に等しい。
起こすためとはいえ、これは少し不憫かもしれない。
と思っていれば、布団がもぞりと動く。
次の瞬間にはバッと瞬時に彼が起き上がっていた。
つまり上にのっていた娘は物理的にごく自然に後ろに倒れる。
まぁ、心配ご無用とばかりに転がりながら爆笑している小さい娘になごむのは親としての自然現象なわけで。
「パパ起きた!おはよ!」
「鉄道さん、ご飯出来てますから顔洗ったらダイニングに来てくださいね?」
「おー。もうちょっと待っててくれなー、パパ顔洗って目ぇ覚ましてくっからよ」
私に短い返事をしてから娘の頭を撫でる。
にかりと言う笑顔は昔と少しも変わらず健在。
彼の鼻の先を朝食の臭いがくすぐれば、すぐにでも駆けてきた彼を思い出す。
子供らしい変わらない部分と父親らしくなった部分が彼のなかにあると実感させられる。
「ほら、先行ってパパのために食器とか用意しましょう?」
「はーい!」
元気な娘の声が家の中に響くのだった。
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短編あげ!
しかしぽっぽかわいい。
映画の方の髪の伸びたぽっぽが気になって仕方ありません!
素敵さが増してるよ!!!!
本当に反省してるのはタイトルです。
三十秒で考えました。
ごめんなさい!
次はちゃんと考えながら書きます(笑)
実はこれ最初は拍手でいろんなキャラやろうと思ってたから名前変換ないんです。
すいません。
みんなやるのは今の私のリアル的な面で無理そうなので単発上げになりました。
他にこのキャラのやつが見たいって要望が有れば書くかも知れませんがそれ以外は書く予定ないです。
なにかご要望あれば拍手からでもどうぞ!
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bkm