「おこたが恋しい季節だねー。」
「そーだな、最近さみぃもんなぁ...」
「あ、蜜柑買ってく?家で食べよ!」
「おっけぃ。んじゃ、しっかりメット被れよ。んでちゃんと捕まってろ。」
ヘルメットを被ってぽっぽのの大きな背中にしがみつく
くっついてる所がじんわりと暖まってきてなんだか嬉しい
「ぽっぽー!」
「んぁ?なんだー?」
「大好きー!」
「風がうるさくって聞こえねぇ!もっかい!」
大好きー!
もう一度大声で叫んだそれはどうやら聞こえたみたい
彼の優しい声で同じ言葉が返されるのはすぐあとで
スクーターにて