「おはようございます。」
「おぉ!チカ、おはよう。」
今日もなんでもない挨拶を交わす
武装警察にはクリスマスは関係ないのだろうか
恋人になってもあまり変わらなかった毎日は、こういうイベントでも変わらないのだろうか
この人は愛情は人一倍だけど、こういうことには疎いからなぁ
もう考えるのも疲れた気がする
と考えていると近藤から声がかかった
「そういえばチカちゃん?今日は何の日か知ってる?」
「えぇ〜と、お妙さんの誕生日?」
そんなことを言ってとぼけて見るのも、前に楽しみにしていたデートの日に
『今日はお妙さんの弟くん、新八くんの誕生日なんだぞ!!!』
と近藤に言われたことがトラウマになっている訳で
だって、いつまでもお妙さんお妙さん言っているから
恋人は目の前にいるのに
さすがにストーキングは無くなったようだけど
「ちがうぞ、チカちゃん!今日はクリスマスだ!!」
「知ってます。」
「・・・・・知ってるなら言おうよ!今の一言結構傷ついたんですけどっ!!!」
「近藤さんなんて勝手に傷ついていればいいんです。」
近藤が『えぇぇぇ!恋人なのに酷くねっ!?』とかなんとか言ってたけど、前の貴方よりはましです。と一蹴りしておいた
そんな中、近藤さんが意を決したように真剣な顔になって
「今日、夜あいてる?」
なんていうものだから、素直にハイなんて言っちゃったんだ
なんで・・・・
何でこの人好きになっちゃったんだろ
その時私はドンチャン騒ぎの渦中に放り込まれていました
「チカ〜飲んでますかィ〜。」
いやいや、君未成年でしょ!
「チカーマヨ丼食ってるかー?」
いやまて!あれは食ったら吐く!
「チカ、ミントンしよう!ぼろろろr」
アンタ吐くなァァァアア!
上司は皆馬鹿って・・・・・嫌だァァァァァア、こんな仕事!
宴会もなんとか終わって、そろそろ寝ようと部屋に布団を敷いていた時
襖が開いて誰かが入ってきたのが分かった
床に置いていた刀を取るといつでも抜ける体勢を取って後ろを振り返る
「ハァ、なんだ近藤さんか。」
「エェェェ!?何で俺残念がられてるの!?しかも刀!?」
「いえ、なんでも。」
どこか抜けた近藤さんを見てなんだかほっとしてしまう
近藤さんは小さな箱を取り出してクリスマスプレゼントだといって私に渡す
ちょっと嬉しくなって自分の用意したプレゼントも渡し、もらった物を開けていいかと確認すると近藤さんは当たり前だと笑った
「近藤さん、知ってました?ネックレスって独占欲の表れなんですって。」
そこに入っていたのはクロスのネックレス
次の瞬間には私は近藤さんに抱きしめられていて
「いつだって独占欲丸出しさ。ずっと腕の中に閉じ込めておきたいくらい。」
私は少し恥ずかしくて近藤さんの胸に顔を埋めた
ひょんなことから見える愛情
ちなみにチカプレゼントの中身は首輪でしたとさ
===後書き===
はい!
クリスマス夢三本目は近藤さんでしたっ!!!
楽しんでいただけたでしょうか?
短めになってしまいましたが、楽しんで読んでいただけたなら幸いです。
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bkm