伝えることは出来ない
貴方の傍にいたくて私は忍びになった。

貴方が好きで好きでたまらなかった。

近くにいても、この想いを伝える事なんて出来ない。

なぜなら、貴方にはずっと想っている人がいるから。

あんなに綺麗な人に勝てるなんて思わない。

綱手様は私の姉のような人だから

私がそんな人に勝てるわけが無い。





「師匠ー。そろそろナルト君見てあげないといけない時間ですよぉ?早く起きて下さいー!!」


そう言いながら自来也の寝ている布団を揺らす。


「んー、もうすこし寝かせてくれんかのォ。昨日は寝不足で頭がいたいんだがのォ。」


チカは弱ったような自来也の声に戸惑うが昨日のことを思い出し起こそうとするのを再開する。


「それは自業自得じゃないですかぁ!!師匠があんな時間まで、きゃっ、キャバクラなんていってるから!!・・・・・////」


チカは昨日のことを思い出してつい赤面する。

「ん〜そうなんだがのぉ。・・・・・分かった。」

一生懸命にチカが起こそうとするので自来也も観念したかに思えたが次の瞬間思いがけないことを言い出した。


「チカがキスしてくれればおきれるんだがのォ。」




          ちゅっ




部屋に響く短いリップ音。

一瞬なにが起こったか2人とも判別できず、かたまる。

先に動いたのはチカだった。

チカがスクッと立ち上がり部屋を逃げる様に出ていく。


のこされた自来也は少し頬を染めながら、手でキスされた方の頬をなぞった。



頬にキスなど、何度もされたことはある。

だが、こんなにも顔が熱くなったことがあっただろうか?

こんなにも嬉しくなったことはあっただろうか?

考えたら止まらなくなって、自来也は走りだした。

チカを追い、見つけると背中から腕の中に抱き込む。


「しっ、師匠!!はなしてっ、離してください!!」

「やり逃げとはひどいのォ。とまらなくなっちまう。わしの気持ちぐらい聞いたらどうなんだ?」

「・・・・師匠・・・・。」

「・・・・・チカ、わしはお前の事が好きになっちまったみてーだ。お前の気持ちも知りたいのォ。」

自来也はニヤリと口元を吊り上げながら言う。

「師匠・・・・・、好きです。」

「じゃあ、さっきのお返しでもするかのォ。」


と言って、口付けを交わす。

さっきのキスは頬にふれるだけのキス。

今回は息をするのも難しいほどの深くて甘いキス。





                                             言葉で伝えなくても伝わることだってある








〜〜〜おまけ〜〜〜



「でも、師匠は綱手様が好きだったのでは?」

「なっ!!ダレがあんなナメクジ姫なんか!!あれとは腐れ縁だ!!」

「そうなんですか?・・・・・・・良かった(ぼそっ)」

「何かいったかのォ?」

「なっ、何でもありません!!」





====あとがき=====

どーも
ここまで読んでいただきありがとうございました。
これからも、頑張りますのでよろしくおねがいします。

にしても、なんかほんと駄文。すいませんっ!!


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