Dream | ナノ

安心をくれる君









「もしもし・・・・・」


マコトは自分の携帯を見て眉を潜め、電話を取る


「もしもし?マコトちゃん?今日もお願いできる?」


聞こえてきた凛とした透き通った声に少し悲しくなりながら電話に答えた


「あー・・・、分かりました。今行きます。ソレは置いといて構わないんで。」

「分かったわ?いつも悪いわねぇ。」

「いぇ、自分の上司ですし・・・。」



そう、先ほどのソレとは上司である局長のことを指す

すなわち、ソレ=近藤勲その人のことだ



「マコトちゃん、仕事が嫌になったらすまいるに来てね?いつでも雇うから。」




こういって自分に勧誘をしている人はお妙さん

とても綺麗な近藤の想い人




「いぇ、自分はお妙さんの様に綺麗ではありませんから。」



そう答えて苦笑を漏らし電話を切る

携帯を右ポケットにねじ込むと

車の鍵をとり隊士の一人に「迎えに行ってくる。」といい自分の車に乗って屯所を出た








「局長、起きてください・・・。体が大きいんですから、自分で歩かないと帰れませんよ?」

「ん・・・?マコト?」

「そうです。帰りますよ?車に乗って下さい。」





近藤はもぞもぞと起き上がるとマコトの方に顔を向けた

少し眠そうな近藤にハァ・・・とため息をつくとマコトは親のような気分で声をかける



「ん・・・・。」



近藤は子供のように目を擦りながら立ち上がると歩き出す

それを確認したマコトも隣に並んだ

また呆れたようにハァと息を吐いたマコト



「なんで、そんな一人で帰って来れないまでいつもベロンベロンに酔うんですか、貴方は。」

「んー?」

「それのせいで自分まで最近毎日すまいるに通ってるのに気が付いてるんですか?」

「まぁー。」



それを聞くとマコトはまたため息を吐く



この人は私が女だと知っているんだよな・・・?

まったく・・・。



「局長、仮にも自分は女ですよ?毎日何故自分を呼ぶんです?

前来たときにお妙さんから聞きましたよ・・・、呼ぶなら高坂を呼んでくれって言ってたって。」


「最近はトシもザキも来てくれないからなー。」

「来てくれないのに何故そこまで飲むんですか・・・。」

「あぁー・・・、まぁ・・・・、それは、」





一気に歯切れが悪くなる近藤にマコトは少しイライラしながら言葉を待つ








「マコトちゃんが来てくれると思うとなんかホッとしちまってな。なんとなく酒を飲む量が増えちまう。」





少し居心地が悪そうに笑った近藤に

酒も飲んでないマコトは体が熱くなるのを感じた















==あとがき==

なんだかなぁ・・・
最近スランプなきがする(((一回もピークはきていない←
思ってたのと出来が違うし、分けわかんないものにw
読んでいただいたのに申し訳ないです・゚(゜´Д`゜)゚・。