ひまわり
ここ石矢魔高校はここいら一帯で一番名高い不良高
その高校の一角には何故かいつも花で一杯の花壇がある
誰も来ないような一角にひっそりとある花壇
その割に手入れは行き届き元気に花が咲いている
今咲いているのは、元気に太陽に向かって伸びるヒマワリ
花壇に一人の人影が近づいていく
大きな影がヒマワリに近づく
「こりゃ、綺麗に咲いてるな・・・・。でも、なんでこんなとこにあんだ?」
東条が昼寝をしようと屋上に上がったら、そこからこの花壇が見えた
少し興味がわいてここまで来たはいいものの、自然と疑問が沸き起こる
「ふぇ?」
そんな時後ろから聞こえる間抜けな声に東条は振り向いた
そこに居るのはかなり大きなジョウロを持った女の子
どうみても、高校生には見えないツインテールを揺らす140センチくらいの身長の女の子
小さい&可愛い。
東条の鼓動は一気に急上昇する
その時その子のもったジョウロが落ちそうになる
東条は慌ててそれを受け止めそのこに声を掛けた
「中学生か?この学校に兄貴でもいるのか?」
「・・・・・一応高1です。ここの学校の。
ちゃんと制服着てるじゃないですか!!!なんで皆始めてあった人に中学生とか言われなきゃいけないんですか!!!」
「すまん、すまん。お嬢ちゃん、な?」
少女はむすっとなって
「お嬢ちゃんじゃありません。高坂マコトです。」
と答える
その言葉に東条はニカッっと歯をみせ
「そうか、俺は東条英虎。よろしくな、マコト?お詫びに手伝ってやるよ。」
「ふぇ?」
一番初めに聞いた声と同じ声色で漏れたマコトの声
それで内心抱きしめたくなるのを抑える
顔には出さずにジョウロを指差し
「水、あげるんだろう?」
また歯を見せて笑った
その笑顔がひまわりの様で
その笑顔に見惚れてしまいました。付き合ってください。
そんな言葉がマコトの口から出るまであと二秒