虎は子犬に恋をする
「東条さんっ!!」
俺のシャツの裾を引っ張りながら声を掛けてくるこいつはマコト
マコトは数ヶ月前に石高の一年に転校してきて男鹿の隣の席になり仲良くなった
その数日後俺は男鹿と出会い一緒に行動していたマコトとも出会った
それは一目惚れと言うやつだったのかもしれないと感じ始めたのはつい最近
具体的にいうと一週間ほど前から
その瞬間に足先から頭の天辺まで電気の走りぬけるような感覚が通り抜けた
「待ってくださいよぉ。歩くのが早いですよ〜!」
裾をつかみながら必死に俺を追いかけてくるのはまるで子犬のようで
自然と頬が緩むのを感じる
そして俺の歩みは段々と遅くなりついには立ち止まりマコトの顔を覗き込んだ
「わぁ!・・・東条さんどうしたんですかっ!?急に顔覗き込んで。」
「東条じゃねぇ、英虎だ。」
「・・・?どうしたんですか英虎さん?」
「いや・・・」
少し間が空いてマコトがもう一度聞き返すと東条は答えた
「お前の目、子犬の目みてぇだと思ってよ。近くで見てみたかったんだよ。」
東条はそれをいうとまたゆっくりと歩み始める
その場に残されたマコトは頬を少し染めながら必死に後をついてゆく
「英虎さぁ〜ん。ちょっと待ってくださいよぉ。」
紅く染まった川原にて
===後書き===
短かっ!!
そして文才がこの上なくないな自分。
読んでくださった方本当に申し訳ない・゚(゜´Д`゜)゚・。
精進しますので見捨てないでくださいませっ!!
よろしくお願いします!!