Dream | ナノ

ストロベリーの唇





今日は久しぶりに近藤さんの休みと私の休みが重なった休日です。

重なったと言っても、頑張って私も近藤さんも仕事をしたご褒美みたいなものなんですが

副長さんが取り計らってくれました。

後でちゃんと2人でお礼をしにいかなきゃです。


でも、今日お休みを取ったのは、たまたまじゃないんです。

今日は特別な日だから

私が近藤さんと付き合い始めてから今日でちょうど一年

私の想いが近藤さんに伝わってから

ちょうど一年









「近藤さん!!今日は何処に行きますか?」


2人の休日が重なると必ずする朝の会話

今日もその会話から休日は始まった

マコトにその言葉をかけられれば、近藤は必ずこう返す


「マコトちゃんは何処いきたいの?」


そう返されるといつもは考えすぎて困ってしまうのだが

今日は違いマコトは即答する


「近藤さんと一緒にケーキ買いに行く!!買いに行ったら、屯所で一緒にごろごろしましょ?」


嬉しそうにマコトは笑う

近藤はそれにつられてにこりと笑うが、少し不安そうに言う


「そんなのでいいの?買い物とか付き合うよ?」

「買い物は次の休日にでもいけばいいですし、プレゼントも、もう買ってあります。

一緒に買うのも良いですけど、こういう日にはサプライズで何をもらえるのか分からないのも楽しいでしょ?」


マコトはいたずらっ子のように笑いそんなことを言うものだから、近藤は嬉しくなって笑う







      #      #      #      #


今の時間は6:30

もう日は暮れてごろごろするのにも少し飽きた時間

マコトと近藤の前にはチョコレートケーキとショートケーキが並んでいる

ケーキ屋に行ったのだがどちらにするか決められなかったマコトに

近藤が屯所に帰ってからきめるか?と言ったのでそうしよう!と言うことになったのだ。

そして今に至る

ショートケーキとチョコレートケーキを交互に睨み付けるマコト

それを見守る近藤

なんとも異様な光景である事は言わずもがな

そんな光景を打ち崩したのは近藤の一言


「マコトちゃんは、どこで迷ってるんだ?」


である

その質問にマコトは考えながら答える


「普通だったら、チョコケーキを食べてるんですけど、今日はイチゴも食べたくて・・・」


迷いながらマコトは言っていたが、決めました!!と言う


その結果取ったのはチョコケーキ


「やっぱりチョコケーキにします!!」


そんな事を言いながら、食べ始めるマコト

それを見ながら近藤もショートケーキに手を出す

フォークにイチゴを指すとマコトの前に差し出す


「どぉーぞ。」


そんな行動にマコトは驚きながら「良いんですか?」と聞く


「すきなんだろ?食べていいよ?」


と、当然のように切り返されたので、「有難うございます。」と言って食べる


そうしてるうちにケーキも食べ終わり

ついさっきの事を思い出してマコトは言う


「近藤さん、イチゴ有難うございました。でも良かったんですか?」





そう言って近藤はマコトにキスを落とす

「んん〜、ケーキ食ったばっかだと、やっぱり甘いな。」

近藤は暢気にそんなことを言うが

やられた側のマコトの顔は真っ赤になったいた

そう、本物のイチゴの様に








〜〜〜〜あとがき〜〜〜〜

どぉもです。
今回はお題がストロベリーの唇と言う事で、甘いのにしてやろう!!
と言うコンセプトで書いていましたが、
長っ!!甘甘にも程があるだろ!!
と言う感じになってしまいました。
これからも精進しようと思います