Dream | ナノ

誓い1






※オリキャラ注意






「高坂さん、今日現世任務の予定だった人が体調がどうしても悪くて行けないらしいんだ。だから悪いんだけど、この三人と一緒に現世まで行ってくれないかな?」




そう言って先輩隊士が紹介したのは三人の隊士



元気がよさそうな男の人と

綺麗な女性

そして温厚そうな男の人



男の子たちは一人ずつよろしくと言って簡単な自己紹介をしてくれる

上から順に幸助さん・凛花さん・真之さんというらしい

どなたも先輩隊士で自分も自己紹介をしようとしたら、全員が笑いながら『君の事は知ってるよ』といってくれた








「じゃっ、現世までひとっ飛びといきますか!マコト、ちゃんと付いてこいよ?」

「ちょっと、コウもう呼び捨て!?じゃぁ、あたしもマコトちゃんって呼んじゃお!」



幸助先輩と凛花先輩は先を走りながら言う

申し訳なさそうに一緒に走っていた真之先輩が口を開いた



「高坂さん、二人がうるさくてごめんね?」



その言葉にマコトは


「いえ、賑やかなほうが楽しいですよ。」


と言って微笑んだ













それがついさっきの出来事なのに

    これは何だ    

   先輩は危険もほとんどないと思うって言ってたのに  

                         なんだこの虚の数は






「・・・・ぐはっ!」



幸助先輩が虚によって壁に叩きつけられる

その衝撃で口から血を吐いた



「うぁぁぁぁああ!」



凛花先輩はそれを見て叫びながら幸助先輩をたたきつけた虚に向かっていく

だがそれも阻まれてしまい叩きつけられ気絶する







「高坂さん、応援呼んできて!それまでこっちはなんとかするからっ!!!」

―マコト、応援呼んできてよ。僕たちだけじゃつらい―



重なる

あの時と



「高坂さん、はやくっ!」

―マコト、早く行けよっ!―




あの人たちと重なる






あの時、応援を呼んできたときには遅かった

瀕死のアイツは、自分の刀を死ぬ瞬間に私に突き刺した

アイツの斬魄刀からあたたかい霊力が流れ込んできて斬魄刀は私に吸収された


刺した瞬間にあいつは『頼む』一言だけその一言だけ言って死んでったんだ


その事を後で山本総隊長に話したら硬く口止めされ、始解すら止められた

だから今までは誰の前でもやらなかった









      これじゃ、あの時と何も変わらないじゃないか

      あの時自分は誓ったんじゃないのか

      あいつらにこんな事もう起きないくらい強くなると

      なにがあっても、守れるくらい強くなって見せると



      山本総隊長、すみません

      この力、ここで使わせて下さい








「全ての矛盾の象徴となれ、黒白龍虎っ!」



そこに現れたのは白い刀と黒い刀その二本をてにもつと

二本の刀を交差する


すると二本の刀は一本となる






「何・・・・・?高坂さん?」



一本の大剣は裏と表とで白と黒まさに矛盾した刀

そしてさっきまでとは比べられないほどの大きな霊力

押しつぶされそうになるほどの




「真之先輩、応援呼んできて下さい。ここは自分が残ります。」






強い意志を持った目に何も言い返すことは出来なかった