配属先
私は家に届いた仕事先の決定書に心底喜んだ。
護廷十三隊に配属される事は元から決まっていた。
だが、配属先がかかれた紙にはこうかかれていたのだ。
八番隊配属
その一文にもならない言葉がマコトの心を揺さぶって離さなかった。
なぜなら、マコトは恋に落ちていたのだ。
八番隊隊長、京楽春水と言う男に。
あの、なんともいえない独特の雰囲気を持つ男に。
「八番隊。」
マコトは短くしかし、しっかりとその一言を発した。
少し頬を染めながら、とても嬉しげに。
スズランは男の方へと歩み寄る。
男に手折られてしうかもしれないのに、
そんなことも考えられずに。