はじまり 京楽視点
今日はめずらしく浮竹が体調がいいというから、一緒に散歩に出かけていた。
そんな時見かけたスズランに僕は恋に落ちたんだ。
浮竹は見なかったのかニコニコ笑いながら話をしている。
僕は浮竹の言葉がもう、聞こえなかった。
話をしていても一向に答えが返ってこないので浮竹も心配になったのか京楽の顔をのぞきこんでいた。
「どうした?京楽。」
「いや、きれいなスズランをみかけたんだ。浮竹も見ればよかったのにねぇ。」
「今度ここを通るときにもあるだろうか?」
そんな事を考えている浮竹を尻目に京楽は一人ごちていた。
「(まさかこの年になって一目惚れなんてするとおもわなかったよ)・・・まいったねぇ。」
男はスズランに恋をする。
そしてスズランと男が再開するのは数週間後・・・・。