お披露目
「・・・・・んん〜・・・・。ふぁ〜・・・・・。」
障子の隙間から光が差し込みマコトの顔を照らす
その光が差し込んだことでマコトは目を覚ました
「朝か・・・・・。今何時かな・・・・。」
まだ少し眠く目をこすりながら時計の確認をした
時計の針は六時半をさしている
「・・・・・着替えなきゃ!よいしょっとっ。」
それを言うとマコトは立ち上がり昨日松平から貰ったばかりの隊士服に着替え始めた
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鏡の前でくるくると回る
「・・・・・・んっ、大丈夫かな?」
時計を見るともう七時
朝食の時間だ
色々なことを考えながらマコトは部屋をでる
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パタパタパタと隊舎の廊下を小走りする音が聞こえる
土方はその音を聞いて立ち止まった
廊下を走るのを止めさせるために
「廊下はしんじゃねぇっ!!お前か山崎ィィィ!!」
山崎は慌てたように早口で言った
「副長っ。大変ですっ!!」
その言葉に土方は攘夷浪士どもかっ!!
と少しの焦りの色を見せるがどうも違うらしい
なんでも山崎が言うには隊服を着たマコトがやばいとのこと
焦りすぎて山崎が言葉は支離滅裂だったのでよく分からなかったが意味を繋げるとそういうことらしい
「今行く。高坂はどこだっ!!」
「食堂ですっ!!」
そんな慌しい会話をしながら廊下を小走りする
丁度食堂の前に来たとき“うおぉぉぉぉ!!”と隊士達から歓声が上がった
そして食堂に入り一番始めにめに入ったのは隊士に囲まれているマコト
土方はマコトを囲んでいる隊士達を掻き分けながらマコトの元までたどり着き
聞いた“これは何があったのだと”
「昨日松平様が下さった隊服をきてみたのです。そうしましたら、隊士の皆さんが集まってきて・・・・。」
先ほどの“うおぉぉぉぉ”と言う歓声も回ってみてくれと言われたので言うとおりにしてみたら歓声が上がったとのこと
説明の最後に“この服とっても可愛いからそれのせいですかね?”と言ったのには土方も心底驚いた
天然とはこんなにも凄いのかと・・・
説明し終わって、隊士達が席に付きだした頃
食堂に近藤がはいってくると
マコトが近藤の前まで行って隊服を見せ、とたんに近藤が目をかなりのスピードで泳がせていたのを隊士達は見ていたが
それをマコトに教えない事は暗黙の了解と指定されるのであった