新しい隊服
宴会が終わり少したった頃
松平がこれ以上遅くなるとかぁちゃんに怒られる〜!!と言い出し近藤が車を出すぜとっつぁんと言う
マコトは宴会が終わったが最近まですまいるに勤めていた事もありあまり酔っておらず
バタバタと宴会の片づけをしていたが、松平が帰るならば送り出さねばならないので、玄関先まで足を運んでいた
「松平様、お気をつけてお帰りくださいませ?」
「おぉ、ありがとよぉ。そうだ、今日はコレを届けにきたんだった。ホレ――――」
そう言いながら松平がマコトに向かって差し出したのは、大きめの紙袋
それを受け取ったマコトは有難う御座いますと礼を言いながらも、何ですか、コレ?と不思議そうに言う
「あけて見ればわかるだろォよ。」
松平がそう言うのでマコトは小首を傾げながら紙袋を開け中身を取り出す
ゴソゴソと出されたのは、他の隊士よりも少し小さめの隊服の上着とミニスカ、極め付けに黒のニーハイソックスだった
まぁ、なんとも松平の趣味趣向に強く影響を及ばされた結果である
「かわいいだろ?マコトちゃんに着て貰う為にオジサン頑張ってさがしちゃった。」
本音を言うと、嬉しい・・・・すごく。
だが、松平が自分のためにお店を見て回ったとなると、かなり大変な事なのではないだろうか?
「あ、有難う御座います。松平様。」
思わず笑顔を引きつらせながらも、一生懸命にお礼を言う
そんなマコトを見て松平もにこりと笑い
「いいんだよそんなの、いつでもかってやるからなァ〜。」
松平が言い終わると近藤がひょっこりと現れ車が来た事を知らせる
「お気をつけて、松平様」
マコトはさっきの笑顔よりも自然に笑い松平を送り出した