真選組女隊士最強伝説
そんなこんなでマコトは真選組入りした訳だが・・・・・
「近藤さんこの女誰でィ?」
そう、マコトが土方と戦っている時、真選組一番隊隊長沖田総悟は隊士のいない屯所内で堂々とサボっていたため
マコトが土方に勝って真選組の隊士になった事を知らなかったのだ。きっと、これをいつもの土方が知ったら沖田を屯所中追いかけまわすだろうが、今はいないので追いかけ回される心配もない。
「この子は今日から真選組隊士になったマコトちゃんだよ。で、こいつが真選組一番隊隊長の沖田総吾。
2人とも仲良くしてね」
仲良くしろと言われ2人とも慌てて挨拶を交わす。
「今日から隊士になりました高坂マコトです。よろしくお願いします、沖田さん?」
「総吾でいいぜィ。俺もマコトってよばせてもらいますけどねィ。」
沖田は一拍置いてふと疑問を口にした。
「でも、あのマヨラーはどうしたんでィ。女が真選組に入るなんて事言ったらきっとあのマヨラーが一番ごちゃごちゃうるさいじゃないですかィ。」
「あぁ、トシならマコトちゃんに負けてから道場の端の方でのの字書いてたよ。どうしたんだろうな?」
「どうしたんですかね??」
2人とも天然だったのでのの字を書いていたのがマコトに負けたことが原因だとは思っておらず、どうしたのだろうかとおもっていたのだ。
天然と言うものはなんとも恐ろしいものである。
そして、沖田は土方がマコトに負けた事を聞いて少し驚いたようだったがすぐに口を弧の字型に変形させて、
「そうですかィ。この子にあのマヨラー負けたんですかィ。
真選組副長が女に負けたとあればたいへんでサァ。今すぐ真選組の副長降りろゴラァっと伝えにいきまサァ。」
その言葉を聞いてマコトと近藤は慌ててやめるように説得をこころみる。
「わ、私にせいでそんなことになるなんてだめですよ!!!」
「仕方ないんでさァ。あぁ残念だなァ真選組からあのクソマヨラーが居なくなるなんて」
と言いながらとっっても嬉しそうに沖田は笑っていた。
「総吾、そんな事いっても嬉しいのバレバレだから!しかも表情だけならまだしもクソって言っちゃってるから!!」
的確なツッコミをいれつつ近藤さんはこの話から離れようとした。
「そうだ、総吾マコトちゃんトシに勝てるぐらい強いんだ一回戦って見たらいいんじゃないか?もしかするとお前も俺も勝てないかもしれないぞ?」
これが世に言う真選組女隊士最強伝説である。