波の国2
歩いていると、サクラは不思議に思ったのかこんな事をきいた
「タズナさんて、波の国に住んでいるんですよね。波の国にも忍者って居るんですか?」
その質問にカカシが答える
「波の国には忍者はいない。」
その言葉を引き継ぐ様に今度はマコトが答える
「だけど、殆どの国には文化とか風習とかはちがくても隠れ里はあって忍者はいるんだよ。国土や力が大きいのが、有名な“木の葉”“霧”“雲”“砂”“岩”の五カ国なんだよ〜。」
「マコトって勉強はあんまり出来ないのになんでこういうことには詳しいの?」
「んっ、まぁねぇ。小さい頃三代目のとこの絵本読んでたからかなぁ?」
すらすら〜と授業でもやっていない各国の御国事情を言ってしまい、サクラに疑問を持たれるがなんとか言い訳をするマコト
それからもサクラはマコトにいろいろな事を聞いてきたがマコトもその質問に丁寧に答えていた
「まぁ、今回はCランクだから忍者との戦いなんてないと思うよ。」
その言葉に反応したタズナを見ていたのはサスケだけだった
なぜならマコトとカカシは不自然すぎる水溜りに気を取られていたから
カカシがその水溜りを通り過ぎた瞬間
ギュルルルル
鎖がカカシに巻きついて肉片へと変えた
「一匹目」
「カカシ先生ェ」
サクラから悲鳴が上がる
ナルトの背後に回る影
「二匹目」
マコトはそれに舌打ちをする
サスケは素早くクナイと手裏剣を出し鎖を木に縫いとめ肩に乗り顔面を蹴り上げる
蹴り上げられた影を一匹マコトが動けないように固めたが
もう一匹はタズナの方に突っ込んでいく
タズナを守ろうとサクラが間に入るがサスケがサクラとタズナを庇う様に間に入った
突っ込んでいく影をしとめたのはカカシだった
マコトは固めていた影の首に手刀を落とし気絶させカカシの下にズルズルと影を引きずりながら持って行く
「ナルトすぐに助けてやらなくて悪かったな。けがさせちまった。お前がこんなに動けないとは思ってなかったからな。」
とナルトに向かって言う
「とりあえず、サスケとサクラよくやった。」
カカシが言葉を掛けていると影を引きずっていたマコトがカカシに向かって言う
「カカシせんせ?出てくるの遅かったじゃないですか。」
「ごめん。」
「しかもこの人すんごい重いし・・・・」
マコトはそれまで引きずっていた影をカカシの前に放り投げる
ドサッと音がして地面に影が転がるとカカシはもう一度
ゴメンといった
やはりマコト>カカシの力関係は変わらないのであった
一方、ナルトとサスケの間では
「ケガはねーかよ、ビビリ君。」
「!!!」
と言う会話をしていた
「ケンカは後だ、毒を早く抜かなくちゃならない。あまりうごくな毒が回る。」
「タズナさん、ちょとお話があります。」
カカシはマコトが気絶させた忍びと自分の仕留めた忍びを担ぎ立ち上がった。