下忍
「この縄、外してくれってばよぅ。」
ナルトは丸太にくくりつけられて、文句を言っていた。
「ナルトが悪いんでしょーが。一人で弁当食べようとするから!!」
「そぉだよ。ナル兄が早く起きてこなかったのが悪いんだよ。だってあたしご飯食べたもん。一緒に食べればよかったんだよ!!」
ナルトやサクラは「「ずっるーい」」等と言っているが、当の本人は「だって、カカシが時間どおりに来るわけないもの」とシレっと言ってのける。
痛いところをつかれ、カカシは「は、はははは」っとから笑いをしている。
それを見てサクラはこの班になって二度目の「マコトって何者・・・?」と思っていた。
そんな空気が嫌だったのかカカシはズバッと話を切り替えた。
「サクラ、サスケそれにナルト。お前らはアカデミーには戻らなくていい。お前らは忍者を辞めろ!!」
そんな事を言われて愕然とするナルトたちだったが、ある不自然な点に気づいた。
「えっ、マコトは・・・?」
「マコトはちゃんと俺から鈴取ったから。」
「いっやぁー。それがさーカカシせんせったら、ずっと本読んでたから、罠張っといたら、まぐれでとれちゃってさぁ。あはははは。」
カカシは“まぐれで取れちゃった”発言に、俺かっこ悪くネ!?もう少しましないいわけかんがえて!!
と心の中で叫んでいたが、サクラたちに本当のことを言えるわけもないので、「ちがっ!!」と言いかけたが、言葉を必死で飲み込んだ。
「ってことだから、マコトはもう合格。どうしても下忍になりたい奴だけ、そこの弁当を食べろ。
午後から再開する。しかし、ナルトにだけは食わせるな。一人で弁当食おうとした罰だ。
ナルトに弁当を食わせた奴は問答無用で失格にするからな!!」
カカシはそれだけ言うと、その場からいなくなり、気配を消した。
気配を消したのをサスケはいなくなったと感じ、パクパクと食べていた弁当をナルトに差し出して、
「カカシはいなくなった。さっさと食べろウスラトンカチ。」
と言った。
それに同意してマコトも弁当を差し出して、あたし朝ごはん食べたし、ナル兄食べていいよ?と言う。
だがそれを見たサクラは驚いたように言う
「マコトもサスケ君も、ナルトに弁当食べさせたら失格ってカカシ先生言ってたじゃない。」
「大丈夫だ今カカシの気配はない。それよりも、午後の演習で、足手まといになられる方が困る。」
サスケの言葉にマコトは「(カカシ、、気配消してても、そこにいるんだけどなぁ・・。)」と思いながら
「そぉだよ。だいじょーぶ、だいじょーぶ。」
といった。
その言葉に促されてサクラが
「そーだね。じゃあたしのもあげる!!!」
と言った瞬間!
ぼわわわわんとでできたカカシが全員の合格を叫んだのだった。