暖かい毎日(イルカ目線)
ざわざわ・・・。
「またやってるよ、あの双子。」
「まったく、よくやるよなあいつら・・。」
今日も双子のマコトとナルトは、金髪のツインテールと短めの髪を揺らしながらせっせと悪戯に励んでいた。
どんな悪戯かと言うと火影岩に2人でペンキを使い器用に絵や文字を落書きをしているのだ。だが、火影岩は、里のシンボル、そんな物に落書きをして怒られないわけがない。
そしていつもの様にそれを怒るのはアカデミーの担任であるイルカで、今日もそれは変わらなかった。
「こらぁぁぁぁ!!!ナルト、マコトやめないか!!」
そして、言いつけを守らないのが常であってそれも変わらなかった。
「「嫌だってばよォ!!」」
「そんなところでハモるんじゃない!!」
イルカは呆れながら言う。
「火影岩の掃除をしなさい。それが終わったら一楽連れて行ってやるから。」
イルカは、これを言えば大半ナルトとマコトが大人しく言うことを聞く事を知っている。
そして、
「「がんばるってばよぉ!!」」
掃除をしろと言われてぷいっと拗ねた顔が2人とも太陽の様に笑うことも。
だが、イルカは気がつく事ができなかった。
その時のマコトの顔が悲しげな憂いを帯びていた事に・・・・。