Dream | ナノ

過去拍手 冬





「雪だるまー!」

「ん?ちっけーな...」


私が一生懸命作ったと言うのにその言い種はなんだ!

ぷくっとほっぺたを膨らませる


「東条さんが大きいんですよ!これでも大きく作ったほうです!」

「そうか?」

「そうです!」


全く失礼な!

私の伸長を考えれば雪だるまの上の玉を乗せるにはこれくらいが限界

伸長が高い東条さんには分からないのだろう


「わたし枝とか拾って来ます。」

「おぅ」





「ふぅ、東条さんただいまですー!」

「おう、俺も作ったぞ。」

「それは....大き過ぎませんか!?」


私の雪だるまの横に並んだ倍くらいある雪だるま

完全に私の伸長を越すであろうそれ

自分の作った雪だるまを小さいと言った東条さんの気持ちが少し分かったかも知れない


「顔、つけましょうか」

「そーだな」




大きくて少し大雑把な雪だるま

小さくてかわいらしい雪だるま


二つはいつも隣に