Dream | ナノ

傍らのぬくもり





「東条さん、今日何の日ですか？」

「･･･なんかあったか？」


マコトに言われた言葉には覚えが無いので正直に答えた俺

覚えてないもんは仕方ないと思う

買い物の約束でもしてたか？

いや、こいつはそういうの別に強請ったりしねぇ方だからそれはねぇ

考えても分からないと自己完結しマコトの方に視線をやる


「やっぱなぁ･･･」


すごく残念そうなかおをして俯くマコトに罪悪感を覚える

しかし覚えていないもんは考えても出てこないというもので



「覚えてないならいいんですけど･･･」

「何の日か教えてくんねーのか？」


いや･･･と言って少し口ごもるマコト

それは俺の焦燥を駆り立てるだけだとは気付かないのだろうか



「････あ。」


ぱっと顔を上げて声を上げた俺を覗き込む

その仕草に確信する


「そーいや、今日記念日だったか、恋人になった。」


嬉しそうに笑うマコトはやっと思い出してくれた！といって喜んでいる


「わりぃわりぃ、いつも一緒に居すぎてな。」


俺はニッと笑って誤魔化す

まぁ、こんなことじゃ騙せなくなってくるほどに俺たちは一緒に居るわけだが


マコトのやわらかそうな頬がぷっくりと膨らんでいるのが良い証拠だ




「これからも記念日が分からなくなるくらい一緒にいてくれよ。」


きゅっとマコトの体を腕の中に閉じ込めて

言葉を紡げば一気に紅くなる頬





「それとこれとは別ですぅぅ！」



恥ずかしさからかばたばたと暴れるマコトが可愛くてしかたねぇんだ














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東条さん･･･のはず･･･
誰だろう
口調忘れたｏｒｚ