2人の時間





「ハルコさん、今日は掃除ありがとう」



武市さんはにこりと微笑んであたしの頭を優しく撫でた。その手がだんだんと下におりてきて、今度は頬をさわさわと撫でた。



「いえ、武市さんのお役に立てて良かったです」



頬を触られたまま笑顔で答えるが、答えた瞬間ふっとその手の動きが止まり表情も変わった。
首を傾げると頬を撫でていた手は顎に移動し、親指で下唇をふにふにと触られた。



「2人の時は…なんて呼ぶんだっけ?」



武市さんと呼ぶのはこの唇かな、と腰に腕を絡めそっと引き寄せられた。武市さ…、半平太さんは鼻先をくっつけてあたしが名前を呼ぶのを待っていた。



「半平、太さん…」

「良い子だね、良い子にはご褒美だよ」



そう言って半平太さんは首の角度を変えあたしにキスを落とした。ひとつ、ふたつと回数を重ねる毎に深くなっていくキスに夢中になる。

キスの深さに比例するように腰に回された腕の力も強くなっていった。

あたしは半平太さんの体に腕を回し、密着しているはずなのに距離がもどかしかった。もっと近付きたい、もっと触れたい…。



「半平太さん…っ」

「もっとハルコの声を聞かせて…」

「ん…っ」



気付けば壁に押し付けられ、耳元で甘く囁かれた。耳を舐められ顎を支えていた半平太さんの手はいつの間にかあたしの全身をなぞっていた。背筋になんとも言えない快感が走る。



「や、ぁ…っ」

「嫌?嘘をつく子にはお仕置きだね…」



手首を頭の上で纏められ、身動きを封じられる。手首を抑えていない方の手で半平太さんは素早くあたしの帯を解いた。しゅるりと音がしたかと思うと、すぐにぱさっと畳の上に落ちた。



「今夜は寝かせないからね、ハルコ…」



2011.02.23

geccaのハルコ様へ…!
キリ番6000
おめでとうございます♪
と言うわけでリクの
武市さん甘です!
晋作のフリーSSを
気に入って下さったので
似たような感じに…!
と言うかコピー?(爆)
こんなのでよろしければ
もらってやって下さい

Hanauta* 詩




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