ぼやき | ナノ
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※シリアス
「I'm alone」の続き








真っ赤に染まる視界、瞼の裏で走馬燈のように思い出されるのは彼との思い出。彼と過ごした四季、私は彼の隣で笑ってる。戻りたい、あの日に、彼が隣にいた日に。出逢わなければ良かったの?一緒に時を過ごさなければ良かったの?信じなければ良かったの?あなたもそう思ってるの?真っ赤な水たまりに倒れ込む私、痛くて苦しくて堪らない。それでもあなたの隣に逝けると思うと、全然辛くないわ。ああ、私は汚い。あの日の私は白くて、純粋で……、そう、綺麗だった。汚くなってしまった私を、彼は抱いてくれる?虚ろになる眼から流れる雫は、真っ赤な水たまりと同化する。願わくば綺麗な私のまま再会したかった。一番綺麗な私を抱いたのはあの頃の彼。綺麗だった頃の私はもう居ない…。ああ、彼がすぐ傍に見える。


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