エリスレSS


「エアリアルは学校に行けたら何をしたい?私はね…」スレッタは入学に必要なものを確認しながら僕に聞いた。無邪気に笑う君の想像の中にはいつだって僕が隣にいる。なんだかくすぐったくて、それを叶えてあげられないことが少し寂しい。僕も君とご飯を食べたいな。/エアスレ


エリクトは傍らの柔らかい命を抱きしめた。かわいい妹はいつも一緒のお姉ちゃんがいないと泣いてしまう。お母さんに「エリィとスレッタは仲良しさんね」と微笑まれてしまうほど、べったりだった。少し重たくなった妹の成長に頬がとろけてしまいそう。「今度は一緒に大きくなろうね」妹の耳に小さく呟いた。/エリスレ


エアリアルの冷たいからだに寄り添う。今日はひときわ寂しい夜だから。わたしは寂しがりなエアリアルと一緒にいてあげる。ぜったい、ぜったいわたしが思ってるわけじゃないから。目からたくさんお水がでるのお母さんに言っちゃだめだよ。エアリアルと、わたしの秘密だよ。ゆびきりげんまんね。モニタがちかちかと、二回光った。/エアスレ


エリクトはスレッタが羨ましかった。お母さんに触れられることも、エリクトがもうできないことができることも。羨ましくて寂しかった。
でもエリクトはそれ以上にスレッタのおかげで楽しかった。スレッタの優しさがエリクトの小さな光だった。一緒に戦って、一緒に誰かを助けて、一緒に眠った。スレッタはいつだってエアリアルを信じてくれたし、エリクトはいつだってスレッタを信じていた。初めての友だち。大切な家族。ずっと一緒に水星にいられたら、なんて夢物語は諦めた。コンソールにこつんと頭を当てる。暖かなマグカップの温もりを覚えていられるだろうか。/エリスレ

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