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2022/04/10 01:52

重ねてのご挨拶になりますが、大恋愛をお読みいただき、本当にありがとうございました。「恋を知らない人間が初めて恋を知る」が性癖な私が、「恋を知っている女(元彼を忘れられない女)を好きになった五条って、どうなるんだろう」、という妄想から始まったお話でした。
6月から書き始め、“五条は諦観の人”情報や、劇場版を経て…。私の中の五条の概念が乱されに乱されまくり、先程も申し上げた通り「完結無理だわ…」と本気で思いながらも、時間はかかりましたが無事完結させることができたのはみなさまのおかげです。
両想いと知った二人の攻防戦もまた大好物なので、本当は元彼と対峙した後からまたすったもんだ始めたかったのですが、収集つかなくなるのでやめました。笑
さて、ここからあとがきなのですが、かなり長〜くなると思いますので、暇潰し程度に流してください。

〇五条はヘタレ
私のイメージでは、高専時代の五条はちょっとヘタレで、今五条(今五条て)は余裕あるんです。メンタル面がそれほど成長していない五条を書くことができて楽しかったです。先生と生徒という関係から始まってしまったからこそ、相手が自分より年上だったからこそ、元彼を忘れられない事実を目の当たりにしたからこそ、上手く立ち回れない五条。不器用だね〜。

〇五条はサイコパス(?)
ヘタレの中に眠る狂気も捨てられなかったので、元彼は五条にトドメを刺してもらいました。常人なら、殺したいほど憎らしいとは思っても、脳内でぶん殴りはしても実際は殺さないし、殺せないですよね。五条の中で“呪詛師だから”という理由はあくまでも二割くらい。残りは全部「女の心に居座るのは僕だけでいいよ」くらいでやっています。そんなことを言ったら一緒に死のうとした女もなかなかのメンタルをお持ちだったかも、まあ術師はイカれてるは公式だから…。良いですかね?

〇似た状況の二人
“呪詛師になった彼氏”、“呪詛師になった親友”。本当はもっとここを強調して書きたかったのですが、全然ダメでした。おまけに劇場版を観て、五条→夏油の矢印が(BL的な感覚ではなく)あまりに大きかったんだな…と正気に戻ってからはもっとダメでした。さらにノベライズで、各々の心情を知ってからはもう爆死。もとには戻れませんでした(?)。百鬼夜行後(五条が夏油を手に掛けた)の五条と女も書くぞ〜!と意気込んでいたのに、撃沈。

〇“恋人”にならなかった二人
無事両片思いから両想いになった二人ですが、この先も“恋人”になることはないだろうと思います。
五条としては「僕の彼女!」って言いたいだろうけど、“彼氏/彼女だから〜…”というよりは、“本当に大切に想っているから〜…”のような精神的な繋がりを大事にするような気がして。一番最初の元彼ミートのときとか、理子ちゃんのときとか、夏油離反のときとか、“何も言わずにそばにいる”を意識しました。
それにしても両想い判明からの女の防衛は、さすがにちょっとくどいかな…。と思いながらの執筆でした。それほどバックボーンが誇れるものでは全くないこと、女にとっても自分の方が年上だということは枷になっていることがそれとなく伝わっていたら良いかなと思っています。
とは言え、周囲も二人のこれまでとは違う空気感を察知するので、聞かれたら五条は「付き合ってはないよ、僕は好きだけし向こうもそうだけど」とか、「両想いなんだけど彼女になってくれないんだよね」とか言い始めます。女は何もかもを否定するので周囲は「???」です。
突然籍入れて周囲を「?????」にするパターンも、もしかしたら有り得るかもしれないですが、それよりかは事実婚パターンが良いです。精神的な繋がりを推す。


かなり自由なあとがき(もはや創作)になってしまいましたが、ここまでお読みいただいてありがとうございました!大恋愛、これにて終了です。
今後も花橘をどうぞよろしくお願いいたします。

紫野



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