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髪切ろうかな


「髪切ろうかなと言ったら」
case:四天宝寺


case1:謙也君

「お、おう、さよか。」

「え、何その微妙な反応。」

「よし、なんかパーッとうまいもんでも食べ行こや!新しゅうできたクレープ屋気になっとったやん、そこ行こ、そこ!」

「え、なんで、」

「なんも言わんでええ!俺のおごりや!」

「…一応言うとくけどな、別に失恋したから切るわけとちゃうからね。」

「…え、ちゃうかったん。」

「どこの乙女思考やねん、ほんま。」


case2:一氏君

「なんやねん、薮から棒に。」

「いや、イメチェンしようかと。」

「ん、そこ座り。」

「え、なになに?」

「まず丁寧にブラシでとかして、」

「わー、気持ちー。」

「コテから保護する為のトリートメントつけて、」

「ん、何が始まるん?」

「コテでてきとーに動きつけて、ワックスもみこんで巻きがくずれんようにして、サイドの髪を片方とってレースのリボンと一緒にみつあみにして、それを耳の上でうず巻いて花にしてピンで止めて、残った髪のふわふわ具合をええ感じに直して、スプレーワックスで固めたら、はい、イメチェンの完成や。ほい、鏡。」

「え、はやっ、何がおこったん、私の頭に。…って、ふぉぉおお!一氏、天才か!」

「ふふん、せやろ。」

「…せやけど、何がどうなってこうなったんか分からへんから、自分ではでけへんわ。」

「…せやろな。」


case3:小春ちゃん

「えー、切ってまうん?綺麗な髪なんにもったいないわー。」

「ありがとー、小春ちゃん。なんかイメチェンしたいねん。」

「イメチェン?今しとる髪型めっちゃイメチェンやん。かわええわぁ、髪がお花になってて。」

「んー、これな、一氏にやってもろてん。自分でこんなんできたらええねんけどなー。


「ほんならええもん貸したろ。はい、アタシのウィッグ。」

「おお、ウィッグやったら簡単そうやな!って…、」

「ん、どないしたん?かわええやろ、それ。」

「…おさげのウィッグはちょっと。」

「もー、おさげ清楚でかわええのにー。」


case4:財前君

「はぁ、好きにしたらええやないですか。」

「財前はどんな髪型が好きなん?」

「まあ、別に何でも。」

「反応うすいなー、もー。」

「先輩が楽しそうにわろてるんやったら、どんな髪型でも、ハゲでもかわええと思うんで、別に髪型なんてなんでもええッスわ。」

「…。」

「どうかしたんスか、黙りこんで。」

「…もっかい言って。」

「?ハゲ。」

「そこちゃうわ!なんでその単語チョイスしたん、アホー!」タタタタッ

「あ、すねて行ってもた。かわええなー、ほんま。」


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