チョコレート欲しい?
「チョコレート欲しいか聞いたら」
case:四天宝寺
case1:謙也君
「欲しい!欲しい!くれ!」
「え、なんなん、がっつき過ぎでちょっとひくんやけど。」
「ひいてもええからチョコはくれ!」
「いや、あげるけどさ、なんでそんながっついてんの?」
「侑士と数競ってんねん!」
「あー、なるほど、…てか氷帝は女の子の数も桁違いやから無理やろ。」
「うぉー、負けへん!」
case2:白石君
「あ、くれるん?おおきに。」
「白石はな、少しは謙也の必死さを見習えばええと思うわ。もうなんやねん、このモテ男。」
「はい、これは俺からな。」
「え、花?え、なんで?」
「バレンタインやから、お前に花でも渡そうかなーって。」
「うわー、私花束もろたん初めてや!おおきに!そらモテるわけやな、白石!」
「はは、おおきに。」
case3:財前君
「え、くれるんスか?」
「おん、大サービスで今ならオプションで私つきやで!」
「はあ、なんかテンション高いっスね。」
「さっき生まれて初めて花束もろたからテンションあがってんねーん!」
「(部長か。)まあ、もろときますわ。」
「はい、どぞー。」
「オプションも。」
「は?」
「今ならオプションで先輩もついてくるって言うたやないですか。チョコだけやなくて、そっちも下さい。」
「え、ちょっと、財前?」
「好きなんです。せやから先輩下さい。」
「…脳内作戦会議をしたいので、一時撤退を、」
「逃げんといて下さい。」
「うっ、」
「(顔真っ赤や、かわええ。)絶対今よりももっと幸せにしたりますから、もういい加減に観念して俺のになって下さい。」
「う、……はい。…って、わあ、いきなり抱き着くなや、財前!」
「はいはい、大人しくしてなー。やーっと手に入れたんやからしばらく我慢して下さい。」
「…しばらくってどんくらい?」
「延長有りでひとまず2時間。」
「カラオケか!」
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