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園芸委員になりました


「神崎はん、今から委員会の集まりやから一緒に行こう。」

石田君に声をかけられてびっくりした。

そういえば、さっきの委員会を決める時間、石田君も園芸委員に立候補してたっけ。

「うん、行こう。今日は多分これから植える花を決める会議だよ。楽しみだね。」

「神崎はんはほんまに花が好きなんやな。せやからいつも園芸委員なんか?」

「うん、園芸委員になったら好きな花の苗植えられるから。石田君は何か好きな花ある?今の時期の花だったら、植えられると思うよ。」

私がそう言うと、石田君は少し困ったような顔をした。

「すまんなぁ、実はあんまり花には詳しくないんや。」

「え、じゃあなんで立候補してまで園芸委員に?」

「えっと、あー・・・。」

わー珍しい、石田君が動揺してる。

、じゃなくて!私はまた石田君を困らせてしまったみたいだ。

これから半年間一緒に委員会の仕事をするというのに、今からこんなに困らせてどうするんだ、まったく。

「ご、ごめんね、石田君。別に花に詳しくなくても大丈夫だから。これからよろしくね。」

「ああ、すまんな。こちらこそよろしゅうな。」

あわててフォローすると石田君はちょっと微笑んでくれた。

あんまり話したことなくてうまくやっていけるか少し不安だったけど、その笑顔を見たらなんとかなりそうな気がした。


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