2013/03/03 00:00
平古場君誕生日おめでとう!
ひなまつりーん、りーん、凜はぴばっ!ってとびついて、叱られたい。
2/8の雑記で書いたプロポーズ子ネタの4つのうちの1つをお話として書いて更新しました。ジャッカルとぐだぐだ飲みたい。プロポーズネタ書くの楽しい。
◇なかなか使えずにネタ帳で眠っているネタ二つ
「すれ違う瞬間、姿を見ないように、俯きがちに顔を背けた。背けた先、ショーウインドーのガラスに映った、すれ違う私と彼の足。見たくなんて、なかったのに。」
*
「んぁ?また買ったもんかぶったな。」
真似すんなや、と笑う顔が、私は好き。
*
一つ目は、別れた後みたいで、二つ目は、報われない片思いみたいなイメージ。
書きたい気持ちはあるけど、花色には、あんまり悲しいの置きたくないな。
…と、ここまで書いて、花色のお話の部屋に置くのがはばかられるのなら、雑記で書いちゃえばいいじゃない、なんて思いました、で、書きました。
以下、二つ目のネタで珍しく悲恋注意。
***
「小春ちゃんを好きな一氏君に片思い」
購買でお昼を買い終わったところで、ふと見覚えのある後ろ姿を見つけた。隣にいつもいる坊主頭の姿は、どうやらないみたい。
その事実に一瞬喜んだ自分に気づいて、ため息をついた。
一氏君は、小春ちゃんの隣にいるときは、いつも幸せそうに笑っている。私では、どうがんばったって、一氏君をあんな笑顔にすることはできない。一氏君の幸せを願うなら、一氏君の隣に小春ちゃんがいることに喜ぶべきなんだ、きっと。
踵を返して教室に戻ろうとしたところで、ふいに、おい、と声をかけられた。
「昼飯買いに来たん?」
「うん、もう買ったから、教室戻るとこ。」
ほら、と買った紙袋を見せると、その中を覗きこんだ一氏君は、ふはっ、と笑った。
「焼きそばパン、たまごサンド、ヨーグルト。」
私が買ったものの名前を読み上げる一氏君に首を傾げた。
「うん、何?」
その疑問に答える代わりに、一氏君は自分の買った紙袋を見せてきた。その中を見て、少し驚いた。
「焼きそばパン、たまごサンド、ヨーグルト。…あ、一緒だ。」
「せやろ?また買ったもんかぶったな。」
こうやって、買ったものがかぶることは今までにも何度もあった。一氏君が、「また」と言って笑うくらいには。
それは今みたいにお昼ご飯だったり、お菓子だったり、シャーペンとかの文房具だったり。
気が合う、ということなんだろうか。気が合うという理由で、人を好きになったりする人もいるらしい。一氏君も、そうだったらよかったのに。
「あはは、またかぶったね。びっくり。」
笑って言うと、頭をぺしっと叩かれた。軽く叩かれただけだから痛くなんてないはずなのに、一氏君に触れられたところが、ジンジン痛む。
「真似すんなや、アホ。」
そう言って笑う顔が、私は、好き。
***
悲恋だけど、幸せでもあると思う。そんな話。