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2013/02/13 22:32

中学、高校と吹奏楽部でした。フルートとファゴット。遊ぶ時間なかったけど、楽しかったなー。

30万アクセスありがとうございます。企画とかはありませんが、252525アクセス記念の笑かしたモン勝ち企画、引き続き更新していきます。


以下、長々と本語り。

ちょうど1年前に読みかけてそのままにしていた『からくりからくさ』を、最近読み終えました。途中まで読んで、佳境に入ったところで、何故1年も放っておけたのか我が事ながら不思議だったのですが、読み終えて納得しました。多分1年前は、まだ読む時期ではなかったんだな、と。幼い頃大事にしていたものが、消えてなくなる様を、1年前の私はきっと受け入れられなかったから、なんとなくそれを感じて、読まなかったんだなと思います。

本にはそれぞれ読む時期がある、と小中学校の頃の国語の教科書に載っていた誰かの評論に書いてありましたが、なんだかその言葉が、いまさらになってしっくり来ました。といっても、その評論を書いた彼女は、幼い頃に『蒲団』を読んで気持ち悪いという感想を抱き、年月を経て、あの本はあの時に読むべき本ではなかったのだな、と思い返していたので、私と状況は違いますが。

『りかさん』を初めて読んだのは、まだ小中学生の頃でした。とても思慮深い市松人形の「りかさん」と、そのりかさんをおばあさんから受け継いだ女の子「ようこちゃん」のお話です。
私が、花の咲いていない冬の桜の樹を見て、あたたかな、でもすこし寂しげな桜色を感じるのは、きっとこの本のおかげ。読み返して、そう思いました。

『からくりからくさ』は、そのようこちゃんが、二十歳過ぎの蓉子さんになってからのお話です。奇しくも、『りかさん』を読んだ時は「ようこちゃん」に近い年齢で、『からくりからくさ』を読んだ時は「蓉子さん」に近い年齢になっていました。『からくりからくさ』の方が、『りかさん』よりも早く発行されているのに。面白い。

最近は時間を見つけては、『りかさん』と『からくりからくさ』を手元に置き、二冊を交互に読み返していました。何回もその二つを読んでから、文庫の『りかさん』に収録されている『ミケルの庭』(時系列は、りかさん→からくりからくさ→ミケルの庭)を読むと、また違った感慨深いものがあります。あたたかく全てを包みこむように存在するりかさんと、そのりかさんと共に過ごす中で、あたたかさで周りを勇気づけるような不思議な人間性を身につけた蓉子さん、この二人は、私の「こうありたいな」という人物像にとても影響を与えてくれています。

どこに行っても、私ができることをするだけ。ままならぬことを嘆くのではなく、まずはこちらが受け入れ、慈しむこと。改めてそう思いました。

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