05


保健室の一番奥にあるベット。
そこが僕の根城になる。
…寝る場所だけにね!
今のは少々寒いような気がするな。

保険医は気を使かってか保健室にいない。
校長先生様が何かしら言ったのだろう。
余計な事をと思う。
怪我人が来た時にどうすればいいのさ。
退室して欲しい時は言うからきちんといてくれないと。
うん。
後で言っておかないとね。
知恵が浅い人はだから嫌いなんだよ。
神の子は絶対にこんな事しないね。
彼は頭がいいんだ。
友人は選ばないといけない。
特に僕みたいな人種にはね。
だから僕が普段親しくしている人に愚か者なんていないよ。

さて、普段は家にいる僕。
時間を潰す手段なんて山のようにあったけれど。学校にいる限りかなり制限される。
でもそこは時間の使いよう!
昼休みまでその方法を探せば時間も潰せてなおかつこれからの為にもなる。
我ながらいいアイデアだよね!
僕は基本的に慎ましやかな人間であるんだ!
だから自画自賛はあまりしないほうだけれどたまには、ね。
……ん?
どこからともなく何処がだ!!
なんて声が聞こえたけれど僕は気にしない!!

「さーて!
 どうしようかな、どうしようかな!!
 これからどんな事をしよう。
 まったく、神の子も人が好い!
 僕にこんな玩具を提供してくれるなんてね。
 登場人物にも不足無し!
 ただ気がかりなのは嵐の真ん中に立つ彼女達がどこまでの人物か、と言う事かな。
 名探偵は動き出す!
 ふふふ、自分で名探偵なんて言うのは気恥ずかしいな。
 ただ、僕はありきたりな展開は望まない!
 どこまで驚きの展開が待ってる事やら。
 楽しみだなぁ」

もっとも、僕を裏とは言え舞台に立たせるには覚悟は必要だったはず。
僕と言う人間の一番の特殊性は……。
いや、よしておこう。
神の子は理解している所。
僕がわざわざ言うのも失礼にあたる。
だから僕はせいぜい楽しませてもらおうじゃないか。

ひとしきり笑った後にこれからどうしようか思考に入り始めた。


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