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さて、どうしようかな。
スー君達が事実を掴むにはもう少しかかりそうだ。
けれど、僕が口を挟むと契約違反だろう。
自分自身で気づかないと、ね。
傷つく、と言う点もまぁ、誰も嘘をついているわけでもないし。
全くは無理だけど。
反省して貰わなきゃね。
何もなかったようにめでたしめでたし、はまりにも偽善と言う奴だ。
さて、じゃあもう一つの問題を解決してみるかな。

「やぁやぁ、祭!元気?
 よかった。
 でも声がしずんでるけれど?
 ストーカー?
 それだったらキングに言えば一発だろ。
 心配かけたくないなんて言うなよ?
 それで、あの話は聞いたかな?
 あぁ、迷惑な話だ。
 狸共の話してみたがあれでは一向に打開策がない。
 だから強硬手段にでると思ってね。
 詳しくは、メールで送るけれど我ながら素晴らしいアイデアだと思う。
 ああしちゃえばもうどうしようもないからね。
 見てみればわかるよ。
 祭は目立つ事は嫌いだろうけれど。
 なかなかに愉快な事だよね。
 あぁ、それとキングの調子はどうだい?
 それは結構。
 それで、ちょっと気になる事があって、調べて欲しい事が。
 キングに変わってくれないか?」
「変わったぜ、ラン。一体何の用事だ、あーん?」
「ちょっとばかり調べて欲しい事が。
 僕の方からだと問題が。
 もしもの為にね。僕の勘が当たってれば……。
 もしかして僕は神の子に謝らなければいけないかもしれないな。
 それで、やって欲しい事が。
 詳しくは君に送った二通目のメールに送っておくから。
 うん。それで、いいよ。
 お願いする。なるべく早く。
 なるべく足のつかないように。特に霞ヶ丘にはね。
 ……僕もそろそろこのくだらない遊戯も終わりにしたいな。
 いや、こっちの話だ。
 キングも耳には挟んでいるかもしれないが。
 そうか。
 そう言う事だから、じゃあね。
 祭の事、よろしく」
「言われなくてもだ。じゃあな、ラン」
「うん」

携帯電話をしまって、パソコンのメールを一括送信。
直ぐに履歴消去。
さてはて、これで、どう結果が出る事かな。


「やぁ!久しぶりとでも言えばいいのかな?
 それともこんにちは?
 スー君達がわざわざ僕の所にくるなんてなんて珍しい。
 僕はいつでも君達のことを歓迎しているけれど君達にとってはやっぱり僕は得体のしれない所があるからね」
「そう、その正体だよ!
 お前って生徒会長なんだって?
 つい昨日知って本気で驚いたんだけどなんで言ってくれなかったんだよぃ」
「聞かれなかったからねー。
 でも、うん。それが普通だよ。
 普通なんだよね。
 僕の正体は結構機密な所があるし、僕は一年、二年、と学校には来てなかった。
 だから知らない事が普通で、知れた君達はそれなりに優秀なのだよ。
 ちなみに情報源は?
 なるほど、紳士君か。
 彼は基本的には嘘はつかなし、この程度なら君達に知られてもなんら、問題はないしねぇ。
 だから不思議なんだよね。
 この学校は僕を含めて化け物だらけなのかな?
 いやいや、そんな学校は気持ち悪い。
 ん?一体なにの話だって?独り言だよ。
 独りごちる言葉、で独り言。
 それで君達はそれで他には?
 情報提供はこの前したよね?」
「生徒会長なのに、なんでお前、不登校なんだよ。
 つーか、それでなんでこの時期に?
 おかしい。
 時期が良すぎだろぃ」
「先輩、もしかして今回の事に何か関与が」
「あるよ。
 でも、僕は事件に、じゃなくて解決するためにね。
 ここに来たんだ。
 生徒会長として、は説得力はないかな。
 そうだね。
 僕の後ろにもクライアントがいるんだ。
 その人の頼みで僕は今、ここにいる」
「誰ですか」
「秘密だよ。
 でも彼女たちではない。
 それだけは保障する。
 そうだね。ここまでたどりついたご褒美だ。
 君達のよく知っている人だよ。身近にね」

そういうと二人は首をかしげてしまった。
まぁ、これは最後の最後に明かすべき情報だからね。
さて、僕も今日は帰るとするか。
お二人に退室をお願いして、僕は立海を後にした。



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