04
青学を見て。
立海に到着。
今日はこれで終わりかな。
「舞!なんでこっちに来なかったんんじゃ!」
悲鳴に近い声を出しながら、ハルが来る。
他の皆も頷いてるし。
あ、でもなんかブン太先輩はご機嫌。
「他の学校のトレーナーをやれって跡部さんが。
で、谷岡さんが立海の分やるって」
「でも、あれ完全にミーハーだった!
俺なんか腕触られたし!見ろよこの鳥肌!」
「御愁傷様、赤也」
「そっか?結構良い奴だったぜぃ?」
「ブン太はお菓子を貰えればそれでいいからね。
ふふ、餌付けされてるんじゃねーよ」
「ゆ、幸村君!?」
だからブン太先輩はご機嫌だったのか。
ブン太先輩ってミーハー達との扱いというか付き合いが一番いい人だからな。
けど、心は許してないあたり、きちんとしてる。
「蓮二先輩」
「舞が欲しいデータはすでに把握している。
氷帝は樺地、向日、宍戸は落ちたな。
四天宝寺は忍足謙也、石田、一氏、と言った所か」
「何故手塚はあのようなたるんだ者をマネにしたのだ」
「それは他の部員が賛成したからだ。
青学は手塚以外は落ちてるからな。
あいつは自分一人だけ反対なら、皆を優先させる。そう言う奴だ」
手塚さんかー。
なんだかんだで話した事ないよな、あの人。
というか、家で良く聞く名前なのに今まで関わりがなかったのが不思議。
おのれ、手塚〜〜〜!!なんて声がよくするから。
うちの爺ちゃんも元気だよね。
年なのに大丈夫なのだろうか。
「舞は立海のマネなんじゃから、舞が来て欲しいやけど」
「しかし舞さんの負担を考えると」
「でも、じゃねーと仁王、明日も拗ねて練習まともにしないだろ」
ヒロ先輩が思案顔で、ジャッカル先輩が苦笑い。
「ハル?」
「プリ」
「……わかった。皆がそう言うなら、そうするよ」
「苦労をかけるね、舞」
「いえー。あ、ハル」
ちょっと背伸びして、ハルにキス。
「これで明日は我慢して?氷帝、回りきれなかったの。
だから、明後日」
「わっかったぜよ」
おー、純情組が、真っ赤。
「っぅ〜〜!!舞!!公共の面前でそんな行為をするな!!
た、たるんだる!!舞はもう少し慎みと言うものを!」
いい加減、なれればいいのにな。
しかし、波乱は免れそうになさそうだ。
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