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跡部さんがそれだけで部屋を出て行ったので実に谷岡さんが残念そうだ。
おーおー、若い事若い事。

「じゃあ舞ちゃんの仕事増えたし
 ドリンクは私達二人でやろうか。いいよね、谷岡さん」
「はい」
「すいません」
「いいよ。じゃあ……私は氷帝と」
「私、立海の方やりたいです!」
「え、そ、そう?じゃあ四天宝寺やるね」

やります、じゃなくてやりたい、が笑える。
本音出てますよー。
そして小さくガッツポーズ。
やるね。
小さく心の中で拍手。
ふーん、谷岡さんって四天宝寺より立海の方が好きなんだ。
こっちの方が難易度は高いと思うけど。
でもそれはどこも同じか。
せいぜい頑張れ。
草葉の影から応援してるよ。
あ。これだと死んでるか。
でも私は一回死んでるからどうなんだろ。
日本語って難しいな。
得意科目理系だし。
文系もできるけど、普通に。
けどあれだよね。
考えてみればマネ全員、異世界から来てるんだっけ。
彼女達も見た目と年齢が違うかも。
……谷岡さんは同じかなぁ。
年上だったらこんな若い反応しないだろ。
渡瀬先輩は、少し年上かもね。
精神年齢高めだし。

「あ、そろそろ練習時間始まるね」
「あ、本当だぁ」
「じゃあコートに行こうか。舞ちゃんはどっから行くの?」
「四天宝寺です」
「わかった」

ノートを持って部屋をでる。
トレーナーとしての弱点やらその補強練習を纏めたやつ。
蓮二先輩との合作だったり。
先輩のデータノートはあくまで対戦用であるとはいえ一度見た時は感動した。
学校が違うからルーズリーフを使うしかないけどね。

コートは一つの学校に一面。
一、二、と番号がついている。
一番が氷帝
二番が立海
三番が青学
四番が四天宝寺だ。
今日は。
毎日ずれていく仕組み。
一番奥から回っていった方が楽だから四天宝寺が一番最初なのだ。



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