01


世の中には何億もの人が生きていて何億もの人生が存在しています。
今、この時にも私の知り得ない場所で生活する誰かが確実にいるのです。


この世に生を受け
あの世に去って行く。


それを何度も繰り返して私達人間の歴史が築かれてゆきます。
途方もなく雄大な話しだとは思いませんか?

そんな雄大な時間の中でこの時代に生き出会える人なんてほんの一握り。
その一握りとでさえも私達はたくさんのすれ違いを起こしてしまいます。

なんで解ってくれないのだろう。
なんであの子はあんな事をしたのだろう。

すれ違い、怒って、泣いて。
それでも私達は人といる事を止めません。
それは、共にいる素晴らしさを知っているから。
喧嘩してもまた笑いあえる。
そんな人との出逢いがあるという事。


それは神様からの最大の贈り物なのではないでしょうか?


さて、私の近くにはとある男の子がいます。
彼は誰にでも親切で、優しくて、誰にでも好かれる。
そんな人です。
私は彼が他の人に怒りをぶつけている所を見た事がありません。
彼はそのくらい優しくて善良なように見えるのです。
しかし彼はそんな事をしていて疲れないのでしょうか?
誰からでも好かれるようにいるのは大変気を使うと思います。
何故彼がそうあり続けるのか私は不思議で不思議でしかたありません。
だから私はそれを調べようと思うのです。




 

|

戻る
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -