01


翌日、百合さんにこの家に住む事をハルに伝えたらかなりびっくりされた。
何時決まったとか迷子はいいのかとか言われたけど最終的に

「嬉しいぜよ」

と笑って言ってくれた。
その後ハルを学校に送りだし、日用品とか買ったり色々な事をやった。
幼児の体力じゃツライ。

そして編入日当日。
私は黒板の前に立たされていた。

「今日から、みんなのお友達になる真田舞ちゃんです。
 みんな、仲良くしてね!」
「「「は〜〜〜い!!」」」
「……」

解ってた。
予想もしてた。
しかし、この状況に私はどう反応すればいいのかわからない。

「舞ちゃん、自己紹介できる?」
「はい。この学校にてんこうしてきた真田舞です」

ぺこりと一礼。
なるべくひらがな発音で子供っぽく。
普通どうりに話すとあまりにも私の存在は異端である事を示してしまう。
ま、体に精神状態が引きずられるている所があるから気にする必要はないと思うが念のために。
百合さんとかはあまり気にしないから気を使わずにすむのに。
ハルも歳にしては大人だしなんとも思っちゃいない。
しかしここは我慢。

「席はあそこね」

先生が指した席に大人しくつく。
好奇心の眼差しで見られるが無視。
休み時間も適当に相手して本の世界にレッツゴーだ。

どこにいてもやる事は変えない。
それが私の信念だ。

先生は勝手に人見知りで大人しい子だと評価するだけだしね。



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