03


これでハルがどれだけ私にお熱か知られ渡ったわけだし。
何回か、それで嫌がらせさせられたりしたけどそれもハルが処理してたし。
私もやってたけどね。
一番、凄かったのは相手の前でキスした事かな。

「父さん、やるね!
 精神的ショックは計り知れない」
「……それはそれで惨いような気がするのは俺だけかの?」
「その後、からかわれたけどね。
 特に精市さんとかに。
 ……こんな感じかな?
 というかなんでハルのそんな話を聞きたがったわけ?」
「これこれ」

と、遥が取り出したアルバム。
懐かしい物を引っ張り出してきたな、また。

「お父さんとお母さんって幼馴染みでしょ?
 それに、写真見て二人で映ってるやつは必ず並んでるし。
 本当に二人とも仲がいいと言うかさ。
 だからそんな事はなかったかなーって気になって」
「遥は言い出したら止まらんしな」
「いいじゃん。お父さん達の時代を知ってる事も何かに使えるかも」
「お前の場合はそれがたいてい悪戯なり。程々にしろよ」
「わかってるって」

雅人も苦労してるねー。
遥って弦兄にも悪戯しかける強者だし。
でも精市さんにはやらない。
やった所で受け流すからだそうだ。

そこに、チャイムが。
ハルが帰ってきたみたいで手元にある写真を比べるとやっぱりかなり大人になってる。
色気、倍増したし。
これ以上増やして、どうするんだって感じ。



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