05


クリスマス会もお開きになった。
病院だから面会時間限られてるし。
長くは無視だ。

「みんな、ありがとう。
 発案者はブン太だろ」
「おう。やっぱ解るか」
「よく弦一郎が許したよね」
「いつまでも寝ていると体力がありあまるだろう」
「弦兄も素直じゃないよね」
「本当だな。
 弦一郎だって精市の為にできる事を探していたくせに、な」
「俺は別に」
「真田の顔でツンデレをされてもきしょいだけじゃ」
「仁王!」
「弦兄、ツンデレの意味知ってたんだ。意外」
「舞まで何を言っている」

だって、本当に知っているとは思わなかったし。
誰のせいだ?
あぁ、左助君かな。
あの弦兄に対してかなり生意気なんだよね。
因みに私は懐かれた。
何故か。
何故だ。
そして弦兄がいじられ役なのは今更。

「元旦も一緒に過ごせればな」
「駄目だよ。元旦も練習あるんだろう?」
「それに赤也の宿題の監視も入る予定だしな」
「大丈夫っスよぉ!柳先輩」
「こう言って大丈夫だったためしが俺のデータでは一度もなかったはずだがな」
「ではまた勉強会でも開きますか」
「また真田の家に集合じゃの」

「本当、賑やかな連中だね」

「でもこんな楽しいクリスマスをありがとう」

「来年もよろしくね」

今日と言う日が精市先輩にとって一生の思いでになればいいと思う。

今年も後僅かだ。



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