04


で。

「メリクリッス、部長!」
「うん、メリークリスマス、赤也」
「部長は今年はサンタさんには何頼むんスか?」
「もう、本当赤也は可愛いな」

「ブっ、まだ信じてぜ赤也の奴」
「お子様の夢は壊しちゃいけないナリ」

「クリスマスプレゼントだ、精市」
「ありがとう蓮二」

本当に小さいけれど。
病室を精市先輩が検査室に行っている間に飾り付けしてクリスマス会を開いた。
検査室から戻ってきた先輩は病室に入った瞬間。
クラッカーを鳴らされ驚いた後に精市先輩はとびっきりの笑顔を見せてくれた。
普段、王者とか言われる彼らだってこんな時はただの中学生だ。
ばか騒ぎに結局発展して弦兄に叱られるのはいつもの展開。

「騒がしいのぉ」
「でも精市先輩は嬉しそうだからいんじゃない?」
「プリ」
「クリスマスプレゼントは何をあげた?」
「祝ってあげたぜよ」
「ハル」
「嘘じゃよ。暇つぶしの知恵の輪セット」
「あー、うん。らしいね」

私はヘアバンドだ。
復帰した時に何時ものではなく新しい気持ちで参加できるように。

「ふふふふ、折角だから人生ゲームをしよっか。負けた人は罰ゲームね」
「げ!」

こう言うときに乾汁ならぬ柳汁とかないのかな?
ペナルティー。
けどそんな禍々しい物を作る所は想像できない。
私が作っても良いけれど。
あんな顔はみたくないので結局ペナルティーにはならないか。
ま、なくてもそれ以上の罰ゲームが待っている訳だけど。

「う、負けた」
「哀れナリ、ジャッカル」
「貴方の事は一生忘れません」
「勝手に殺すな!」
「しょおがないッスよ。ジャッカル先輩はこういう役回りですもん」
「赤也!」
「すいませんした」

この後のジャッカル先輩の末路は語らないでおこう。



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