02


何処まで行くのだろう。

かなり走ってるよな。
高速道路入ったし。
犯人の目的も解らない。

家はそれなりに有福だし身の代金誘拐という線もあるけどそれじゃあ、離れすぎるのは意味ないような。
じゃあ、ロリコン?
親がやっぱり美形だから自慢じゃないけど以前より容姿が良くなってるのは事実だ。
別にナルシスト発言ではなくて。
俺がキングだと言う某部長とは違う。

「お、おじさん」
「……」
「おじさんは誰?」

こちらを見てくれはしないけどめげずに訪ねる。
ちょっとだけ子供特有のあどけなさを残してながらコテン、と。
首をかしげて。
柄じゃないけど子供をやってくには必要なテクなのだ。

「君は何も知らなくてもいいんだよ。
 そうだ、君の名前を教えてくれるかな」
「……舞」
「良い名前だ。大丈夫何も怖くないよ。
 むしろおじさんと良い事をできるんだ」
「良い事?」
「そうだよ」

解った。
こいつ……。

ロリコンだ!
気持ちわるっ!!
ているかリアルでロリコンと出会うなんて怖いな。
さすが真田家の遺伝子。
ん?なら私も老けるのだろうか。
いやいやいや。
たぶん、美形遺伝子?

よし。
逃げるか。



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