小春日和 | ナノ


■小春日和
 

日の当たる掃出し窓の前で
彼と猫が昼寝している。

そっと近づいて唇の端にキスをすると
目を瞑ったまま彼が笑った。
「ん……、ミーコ、舐めるなよ……」

ミーコじゃないんだけどな。
まあいいか。そういうことにしておこう。
私の気持ちはまだ内緒。


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