イカサマhoney 2 | ナノ


カサマhoney
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Eとにかく作戦会議だ。昼休みが終わる前に、ざっと決めとこうとなった。
「付き合うって何すんだ?」
「さあ…」
「とりあえず一緒に帰るとか?」
「私は帰宅部だけど南は部活あるでしょ」
「そっか…。じゃあどうすんだ」
「さあ…」
付き合うって何やるの…。
とりあえず持ち帰り案件になった。


F私たちの交際?は放課後には学年中に知れ渡っていた。いい仕事するね彼ら…。
廊下でこそこそ相談している私たちを周りが見てる。すっごく見てる。
「一緒に帰らないとすると…あとはSNSのやり取りとか?」
「私スマホ持ってない」
「俺もだ」
「ダメじゃん!」
ほんと、付き合うって何やるのさ…


Gあーでもないこーでもないと散々悩んだ結果『南の朝練がない日は一緒に登校する』となった。同じ小学校だったから家は近い。8時に角の交差点で待ち合わせればいい。
「こんなんで付き合ってるってなるのかね…」
「とりあえずはな。パフォーマンスだよ要は」
確かにその後、告白は激減したのだった。


H期末試験前になった。
「今日から部活ないけど、帰りどうする?」と南。
「いつもむっちゃんと帰ってるんだけど、混ざる?」
「バレないかな」
「平気じゃん?」

「一緒に勉強するんでしょ!?いいなあ、ラブラブで!」
バレなかったけど、そんな約束もしてないのに一緒に勉強することになった。


Iデートとかどこに行くの、と聞かれた。
「ヤバい。至急デートしよう。どこ行くのとか聞かれた」
「ナイスタイミング。俺もだ」
「ところでデートって何するの?」
「またそっからか…」
結局ポケモソ観にいった。楽しかったけどむっちゃんには「中学生なのにポケモソ…?」とひかれた。いいじゃん。



まだ続きます→























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