「先生好きです！付き合って！」
「ダメー」
「何で？先生と生徒だから？」
「それもあるしあと俺がフラれる未来しか見えないから」
「は？」
「どーせ今だけだよ、年上に魅力を感じるのなんかさ」
「大丈夫、先生同級生の男子より子供っぽいもん！でもそこが好き！」
「全然嬉しくない！！」#twnovel

— 花* (@hana343664) 2018年2月26日

車の免許も持っていないし自転車にも乗れない彼女。
「歩くの好きだからどこだって歩いていくよ！」
だからって
「俺んちまで歩いてくんなよ！10kmだぞ！」
「2時間で来れたよ」
楽しかったよ。もうすぐもうすぐってあなたのこと考えながら歩いてきたよ。
そんなこと言われたら何も言えない。#twnovel

— 花* (@hana343664) 2018年2月24日

「ただいまー。…いい匂い、夕飯なに？」
「胸肉とえのきのカレー炒め」
「え、またきのこ…」
「野菜高騰の今、家庭の味方はキノコ類」
「昨日もしめじのハンバーグだったよね…俺きのこは」
「あーちゃんきのこ好きだよねー」
「すきー」
「パパもきのこ、好きだよね？」
「す、すき…」#あーちゃん

— 花* (@hana343664) 2018年2月23日

職場の連中で大いに飲んで食った、翌休日。近くの広い公園で走る後輩を見つけた。
「よっ、食い過ぎて運動？」
「逆です。食べたいから走るんです」
そして俺の腹回りをチラ見する。
「いくらイケメンでも弛んでたらねえ…」
ぎくり。
「付き合いますか？」
それは、走る方だよな。それとも…#twnovel

— 花* (@hana343664) 2018年2月20日

今年も沢山貰った。基本断らない、一生懸命作ってくれたんだろうから。でもお返しはできないよって言ってる。#twnvday
さて、ここだけは回収しに行かなければならない。隣の家のドアを勝手に開けて入る。
「作ったんだろ、寄越せ」
「うう…」
黒焦げハートのクッキー。
何故かこれが一番うまいんだ。

— 花* (@hana343664) February 14, 2018

甘いものが嫌いな私。でもこの時期は頑張って、気持ち悪くなりながらも手作りして彼に渡していた。
けど付き合ってしばらくして、実は彼も甘いものが苦手なことが発覚！無理して食べてくれてたのだ。
なーんだ。私たち、やっぱりお似合いなんだね。
以来、私たちのバレンタインはたこパです。#twnovel

— 花* (@hana343664) February 11, 2018

世間の義理チョコ廃止運動が校内でも流行ってきた。やめろ！貰いたい奴から貰えなくなるじゃないか！
案の定、
「何か今年は渡し辛いし義理チョコやめるよごめんね」
ほらあー！
「友チョコはいいんだろ？俺も作ってくるから交換しよう！」
「…そこまでして」
欲しいんだ！お前からのチョコ！#twnovel

— 花* (@hana343664) February 11, 2018

昔から振り返らない子だった。
例えば小学生の頃。朝玄関で手提げを一旦置いて座って靴を履く。そしてすっくと立ち上がると、それを忘れて出てゆくのだ。振り返らないから。
うっかりぶりに心配したが当の彼は気にも留めず。
ならば。#twnovel
この春、家を出る彼にはこう言おう。
振り返るな。進め。

— 花* (@hana343664) 2018年2月9日

バレンタインが近づいてきて男子はそわそわ。でも幼なじみは余裕な顔。
「お前からは貰えるからなー」
「今年は義理チョコあげるつもりないけど」
「えっ何で！」
「いや最近世間で義理チョコやめよう的な？」
「じゃっじゃあ友チョコ！友チョコならくれんだろ！？」
本命あげます。ご安心を。#twnovel

— 花* (@hana343664) 2018年2月5日

「ただいまー。あっ豆買ってくるの忘れた！」
「あ、大丈夫大丈夫今日の夕飯ポークビーンズだから」
「ママそれちょっとだいぶ違う」
「あーちゃんはお豆3つね」
「はあい」
「そこはもうちょっと入れよう体にいいから」
「あっロールケーキ買うの忘れた」
「我が家の日本伝統とは」#あーちゃん #節分

— 花* (@hana343664) 2018年2月3日

『起きてる？』
23時。隣の部屋から弟がメッセージを送ってきた。同じ家なのに私たちはたまにこういうことをする。
『起きてるよ』返すと『外。見てみ』
窓に寄ると、白。雨が雪に変わっていた。
『しろい』
『うん』
扉を開け隣に行くのは簡単なようで難しい。
それぞれ、白を見つめる。#名無しの恋人

— 花* (@hana343664) 2018年2月1日