「できたよー」
結婚して初の年越し。出てきたのは年越し蕎麦ならぬ年越しパスタ。僕が蕎麦アレルギーなのだ。
「なんか、ごめん」ぽつり言う僕に君は
「私たちに子供ができたら大晦日は年越しパスタって思って育つんだね！」と笑う。
そう、こういう君だから結婚したんだ。
来年もよろしく。#twnovel

— 花* (@hana343664) 2017年12月31日

幼なじみからの恒例クリプレは赤い革の眼鏡ケース。赤好きだろって。お前サンタ好きなの？って。
ばか。私が赤を好きなのはあんたが好きな色だから。赤いマフラーに手袋にトート、丸ごと私も好きになってくれないかなって思ってんの。
早く気づけ。帽子やコート、ブーツまで真っ赤になる前に。#twnovel

— 花* (@hana343664) December 24, 2017

「今日は何の日でしょう」
「#冬至」
「ブッブー。Xmasイブイブイブでしたー」
「いやそれ違」
「イブイブイブにはパンプキンパイ食べてー」
「惜しい」
「お風呂に葱を入れるんだって！」
「多分それ菖蒲そして5月正解は柚子」
「ということで」
「人の話聞いてる？」
「一緒にお風呂入ろ」
「入る」

— 花* (@hana343664) December 22, 2017

二人の距離は800km。でもあまりそれを感じないのは毎夜23時からのSNSのおかげだろう。今日あったこと見たもの食べたもの、TVや同僚の話、彼女の話は尽きない。#twnovel
しかし駅に迎えにきてくれた彼女は、僕の手を取るなり無言で涙をこぼした。
会えなかった分の温もりを、今、君に。 #遠距離恋愛の日

— 花* (@hana343664) 2017年12月21日

「40でもお互い独身だったら結婚しよーぜ」
大学卒業時に奴が言った。そこ普通30じゃ？
「じゃ30で」「でも私30までに出産したい」
「じゃ29」「2人欲しいし」
「じゃ27」「すぐに妊娠するかわかんないし」
「じゃ25」「式場取るの1年ぐらいかかる」
「じゃ24」
来年結婚することになった。#twnovel

— 花* (@hana343664) December 18, 2017

パパがへんなものをもってかえってきた。
まるいつつみたいなそれにパパははなしかける。
「OK,google,明日の天気は？」
『曇時々晴デス』
「すごい！パパまほうつかいなの？」
「もしパパが魔法使いだったらエマちゃん生まれてなかったよ…いてッ」
ママがパパのあたまをぺちんとたたいた。#twnovel

— 花* (@hana343664) December 15, 2017

こうえんのしばふのとこでアヤがぼくをよぶ。
「シロツメクサでかんむりつくろ！」
アヤはするするつくるけどぼくはなかなかうまくできない。もたもたしてるとアヤが
「できた！」
そうゆって、それをぼくのあたまにのせた。
「コウちゃんおひめさまみたい」
…ぼくはおうじがいいんだけど。#twnvday

— 花* (@hana343664) December 14, 2017

忘年会の席で先輩に叱られている…。
「だからおまホンットしっかりしろよ、2年目だろ」
ほんと先輩がいないとダメダメな私なのだ。
「もし俺が明日死んだらどーすんだよ」
先輩が死んだら？え、まじヤバイ詰む。
「私も後を追いますッ」
「えっ」
酒の勢いコワイ。先輩が一気に顔を赤くした。#twnovel

— 花* (@hana343664) December 13, 2017

職場健診のあった日。
胸部Ｘ線の技師さんが関西のイントネーションで
「あちら向きに立ってくださいね〜、逆だと僕と見つめ合うことになって恋が芽生えてしまう、てゆうか既に芽生えました！」
ケー番まで渡してきて、後で同僚に西の人は面白いねえって話したら誰もそんなの貰ってなかった。#twnovel

— 花* (@hana343664) 2017年12月6日

小学校からの友人が結婚した。当時の同級生同士の初恋を実らせて。もちろん相手も知っている。#twnovel
「凄いね〜純愛だよね〜小学校からって！凄い！」
すっかり同窓会の二次会で、酔っぱらった私の隣には当時一番のチビだった男子。
「俺もお前次第では凄くなれるけど」
さてこの夜、どうしようか。

— 花* (@hana343664) 2017年12月4日

開校ン周年の式典。
しまった。校歌の伴奏をするのに使い捨てカイロを忘れてしまった。手がかじかむ。
一生懸命息を吹きかけ手を揉んでいると隣に座っている彼がどうしたのと小声で聞いてきた。
事情を話す。
と、手を取られ包まれた。
俺、手あったかいんだよ。
とりあえず、今顔が熱いです。#twnovel

— 花* (@hana343664) 2017年12月2日