ゴールは遠い | ナノ


ゴールは遠い
 

 
 出会いは高校の入学式。一目惚れだった。

 外見から入ったけど、クールなのに時折凄くウケて笑った顔とか、実は子ども好きとか(10歳下の妹がいるらしい)、足がめちゃ速いとか、そういう全てをひっくるめて大好きになっちゃって。
 もちろんすぐ告った。肉食女子なんでね。が「ぐいぐい来るタイプ苦手」とあっさり玉砕。しかし私はめげぬ。3年間アタックし続けてやる。

 2年生になったとき、彼に彼女ができた。大人しめな子に告られたらしい。あーゆーのならOKなんですね。
 でも私のスタンスは変えない。好きは好き。
 それで、私の存在はまあちょっと有名だったから、彼女の友達(なぜか友達)に呼び出された。
「彼に近寄らないで」
「好きとかいうのやめて」
 別に二人の邪魔はしてない。好きって思ってるだけ。たまにうっかり本人に言っちゃうけどさ。

 暫くして、彼と彼女の友達連中がモメたらしく彼らは別れた。
「私のせい?」
「別にお前なんか関係ない」
 氷の眼差しです。ごめんなさい。

 彼がフリーのときは積極的にアタックする。彼女がいるときは一応友人枠として側にいる。
 大学も頑張って同じところを目指して合格した。

 そんな感じのまま、高校生活は終わったのだ。続く!












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