twnovel past 2015.5 | ナノ


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Twitterでupしたtwnovelまとめ 2015年5月



彼女はいつも髪を頭のてっぺんで丸く団子にしていた。俺はそれを上から叩いたり引っ張ったり、「ヤメロー!」と言われじゃれ合う程度の仲。
だから知らなかったんだ。
俺のボタンが団子に引っかかって彼女が髪を解いたとき。
たかが髪型ひとつで恋に落ちる自分のチョロさを。
20150528



今時珍しい社員旅行、ひと風呂浴びてきたら浴衣姿の女性陣と遭遇した。「おっ浴衣色っぽいね」「サービスショットでーす」先頭の女子と軽口叩いてたら「それだと死に装束ですよ」と後ろの彼女。「本当だ左前!」「ええっ」普段無表情の彼女が笑った。これこそ正にサービスショット。
20150526



水色のレターセットを選んで深呼吸。レジへ行く。
部屋の机でそれを広げて深呼吸。ペンを取る。
宛先を書き封をして深呼吸。切手を貼る。
家から250m先のポストの前で深呼吸。投函する、直前で。
メールを送る。すき。
手間暇かけたけどやっぱり届くまで待ってられないや
20150523

※5(こい)23(ふみ)…ラブレターの日ということで



“プレゼントはいいから面と向かって言ってほしいな”
簡単だと思うだろう。が無口且つ照れ屋な僕には高い壁だ。

当日朝、窓から校門が見える4Fの廊下で彼女を待つ。
来た。僕はスマホを手に取る。「上見て」距離がある上にスマホ越しだが、
「誕生日おめでとう。すきだよ」
20150518

※なろう等でご活躍のsmrさんのお誕生日に寄せて。



「パジャマ裏返し」初のお泊りで彼が笑って指摘した。
しまったつい癖で!動揺した私に彼はただのうっかりじゃないと察して理由を問う。えっと、裏返しに着て寝ると好きな人の夢が見られるの…。顔を赤くして話すと、もう夢じゃなくていいでしょ、とパジャマを脱がされた。ぎゃあ!
20150517



「熱っ」
紅茶を飲もうとして小さく叫び舌を出す。「私、猫舌なの」
「そもそも猫舌というものは存在しないよ。要は舌の使い方の問題なんだ。舌の先は熱を感じやすいから舌先を丸めて飲み込めばいいのであって…」
理系オトコにあざとく可愛さアピールしようとした私が馬鹿だった。
20150514

※毎月14日はtwnovelの日。5月のお題は「熱」でした



片思い中の彼の部屋のトイレを借りた。
で、便座が。下りている。
うちの父や兄は上げっ放しなんだけど。もしかして彼女持ち?
何気に尋ねてみたら彼は顔を赤くして、汚れるから座ってやれって実家で言われててついその癖が…と恥ずかしそうに言った。よし、片思いまだ継続します
20150511



「ただい「パパまだおうちはいらないで!あーちゃんとおかいものいくよ!」
「え?何を?」
「きょうははのひ!ママにばらを50ぽんかわないと!いこう!」
「え?母の日ってカーネーションだよね普通」
「え?ママはばらっていってた」
「ママが間違「ばらをかいにいく!」
20150510



今日は女史の機嫌が悪い。
「だからあ!ここ印鑑もれ!もう!」
些細なことでピリピリ、あ、もしや。
「いま生理中っすか」
殴られた。
「お前勇者だな」
同期がこっそり呟く。
でも一番勇者扱いされたのはこの2年後に女史と結婚したときだ。
結構可愛いとこもあんだけどな
20150507

※一度ぐらい勇者の出てくる話を書こうと思ったんだけどコレジャナイ




「ただいまー。何でうちのベランダこいのぼりはためいてんの?うちの子は女の子のはずだけど」
「あーちゃんがお友達のこいのぼり見て欲しいって」
「で買っちゃう?結構立派だよね」
「買ったのはパパのじじだけど」
「(親父…!)」
「初孫…それは高品質コンタクトレンズ」
20150505

※高品質コンタクトレンズ=目に入れ続けてもまっっったく痛くない




「靴下脱いだら表に返してって言ってるでしょ!」
彼はいつも裏返し。靴下に限らずTシャツもパンツも。
いやむしろ得意?お好み焼きとかパンケーキはお任せ。
そもそも愛情からして裏返しだった。まあそれに気づいたから今ここにいるんだけどね。
私は裏返しのまま靴下を干す。
20150504




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