#twnovel Twitterでupしたtwnovelまとめ 2015年3月 彼に担当してもらうようになって2年。 「君がくるくるパーマかける度に俺の心もくるくる君に引っかかっちゃうんだ」私の髪をいじりながらそんなことを毎回言うから。 「今度はストレートにしてください」 うろたえた彼に私は笑う。 私はね、まっすぐあなたにおちたから。 20150320 「ただいまー。あれあーちゃん何その紙」 「そつぎょうしょうしょ!」 「え」 「あなたはあーちゃんのパパをしゅうりょうしたことをしょうする」 「え、やだよ!修了したくないよ!」 「どーぞ!」 「やだよ!」 「どーぞ!」 「やだ!!」 「大丈夫、来月入学式あるから」 20150320 ※卒業式のニュースをみてやりたくなったらしい 彼女はとても内気で、小さい頃はいつも僕の後ろに隠れていた。 成長と共にそれはやや改善されたが、たった今も僕の後ろにぴたりとくっついている。そうスプーンのように。 「普通こういうのって男が後ろなんだけど」 「この方が落ち着くの」 …でも君が眠ったら逆向きにするよ? 20150316 「ただいまー。ハイあーちゃんバレンタインのお返し」 「わあい!なに?」 「クッキー」 「(´・ω・`)」 「あれ?クッキー好きだろ?」 「まちまろがよかった…」 「え」 「まちまろやくとすっごくおいしいって」 「(マシュマロはママの大好物…)」 「かってきて!」 20150314 忘れ物を取りに無人の教室へ入る。そこで見つけた机の左隅。 “すきです” 帰るときはなかった。誰が? 犯人は現場に戻るという。可能性は低いかもしれないが教卓の陰に身を隠すと暫くして本当に誰か教室に入ってきた。 証拠を消した彼女を見送る。じゃあ今度は俺が書く番。 20150313 放課後誰もいない教室で、彼の机の上に「すきです」と書いた。 校門を出てから後悔がおそってくる。名乗りもせずなにが「すきです」だ。慌てて消しに戻った。きれいになった机を見て思う。いつか名乗る勇気が出ますように。 そしたら翌日私の机に「おれも」の文字。どゆこと? 20150313 幼稚園の時はハーモニカ袋を隠された。 小学校の時はリコーダー、中学生の時はラケット、高校生の時は何だったっけ、赤本だっけ。大学ではサークルの活動表。 そして二十歳もとっくに越えた今、あなたの部屋の玄関で隠されたのは私のバレエシューズ。 バカね。帰らないよ。 20150309 あ、また。 彼と目が合う。ヤバい、最近多すぎて私がしょっちゅう見てるのがバレそう。遠ければわからないかなと思って見てても、それでも気付かれる。 そんな彼からの呼び出し。遂にバレた!?ウザいって言われちゃう!? 「俺がいつも見てるの…バレてたよね?」 …えっと、 20150309 「チョコにはコーヒーだよね」 「え、おれ牛乳」 「え、牛乳はあんパンでしょ」 「あんパンには麦茶だろ」 「いや、麦茶には煎餅」 「煎餅には水だ」 「水はカレー!辛口カレー!もう譲らない!」 「オーケー原点に帰ろう。おれにはきみ。どうだ」 「完全同意します」 20150307 「ただいまー。あれ?お雛様は?」 「片付けたよ」 「え、なんで」 「早くしまわないとお嫁にいき遅れるっていうでしょ」 「そんな迷信信じてんの?折角飾ったんだし3月いっぱい、いや5月、いや年内、いっそ一年中飾っとけば」 「パパがいちばん信じてるのがよくわかった」 20150304 ※本来そんなに急いでしまわなくていいらしいです 一度裏切られたらなかなか信じられない、そうでしょ? 私は何重にも身を包みドアに手をかけた。 「今日は4月の陽気ですっていう天気予報で実際薄着で出かけて何度痛い目にあったことか!私は寒さに弱いのに!もう騙されない!」 彼が、それほどのこと?と背後で呟いた。 20150304 ※でも今日はほんとにあたたかかったですね ケンカをするとお互い意地の張り合いでなかなか謝れず、別れる寸前までいったことが何回もある私たち。 あるとき彼が提案した。言葉でも文字でも謝れないときのための暗号を作ろうと。 今日も私はアスタリスクを9個打つ。 「*********」 (ゴメンネアイシテル) 20150303 ※でもクタバレクソヤロウ、とか思っててもいいの、バレないから。 「ただい…イテッ」 「おにはそと!」 「あーちゃんそれひと月前に終わってるやつだよ雛あられは投げないんだよ、いてっ」 「おにはそと!」 「あれ?あーちゃん手に持ってるの何」 「きれいなおめいし。ママがくれた」 「(それは先日無理やり連れてかれたキャバ…)」 「おにはそとー!!」 20150303 ※いつのまにかシリーズ化してます…あーちゃんとパパとママ [back] ×
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