「わっ！」
「わ！？」
「え？　ええっ？」
「んだよ、チビ、びっくりするじゃんか」
「桐谷さんが、ツイートしてる。なんか、デート現場っぽいやつ。え？　『初恋の人とデート中』？」
「へ？」
「え、ちょっと待って。片瀬さんも写真UPしてるよ！　桐谷さんとこれ、彼女？　ええー、いいの！？」
「マジで？　どれ見せて。……へえー、あ、けっこカワイイ……イテッ！　なんだよいいだろ別に褒めたって」
「『中学二年の時からずっと好きだった人です』、だって。何年か前の十年愛の彼女だよねこれって！」
「ま多分そうだろな」
「すごい！ すごい！！　こんな風にUPするってことは事務所とかOK出たのかな！」
「そうじゃね？」
「あ、なんか一般人のひとのツイートに写真あがってる。ブレッブレだけど、これ桐谷さんと彼女かな、さっきの写真と服同じだし」
「何してんだ、桐谷は……」
「これ、あそこのテーマパークじゃん。ほら、なんか走ってるよ、手繋いで」
「何してんだ、桐谷……。でも、なんか面白そうだな」
「他の人も写真付きでツイートしてるよ。『エジワス走ってる。何？　テレビ？』だって」
「この桐谷、笑って見えね？」
「ほんとだ」
「はは。楽しそーで何よりだ」
「ほんとだね！ ははっ、ほんと、すごい！」






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