5番キャッチャー安藤くんオマケ | ナノ


5番キャッチャー安藤くんオマケ
 


「泉さん任せろ。こいつの苦手なコースは把握している。コントロール自信ある?」
「うん、結構」
「おい……」
「それは良い。俺のリードで完璧に打ち取らせてやろう」
「わあーい!」
「おい」
「外野に飛んでもフライやライナーはアウトだろ。山下ァー! もっと浅めに構えてろ!」
「おっけー! どこ飛んでも任せろ! 走ってキャッチしてやる!」
「おい!」
「うるせーよ松浦」
「お前どっちの味方なんだよ! 野球部の沽券に関わる問題だぞ!」
「さっきも言ったが俺は女子の味方だ」

「泉ちゃん、がんばって〜」
「泉ちゃんファイトー」
「がんばるー! もし勝ったら2人の分もアイス要求してあげるね!」

「え、アイス……?」
「聞いたか?お前のような邪な考えの持ち主より純粋な女の子の味方して何が悪い」
「よ、邪って……」
「俺は全てお見通しだ」



(afterword)
ピッチャーとバッターの対決はもちろんその当人同士の実力の対決ではありますが
キャッチャーのリード(投球の指示)でも結構左右されます。

この勝負はまあ展開上、泉さんが勝ったでしょうね(^▽^)
(また不憫男子を書いてしまった……いい加減ワンパターンだな)
ちなみに見学している女子は山下くんのお話に出てきた彼女、と安藤くんの彼女ですね。

2014.8.28



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