バイト帰り


疲れて重くなった体を無理矢理動かして帰ってきたのだが、


あれ、本当に疲れてるみたいだ


幻覚が見える

誰かがなんかしてる。…それは犯罪のような気がする。ていうか、犯罪だ。世間一般で言う泥棒だ





「チッ、あかねぇ!!雪男のヤツ鍵閉めていきやがったな」



犯罪者Aは昨日隣に引っ越してきた雪男さんのドアノブを今にも壊すんじゃないのか、な勢いで引っ張っていた


そんなに回してどうする。それ以上回しても無意味だ。お前の頭が回ってるんじゃないのか。ドアノブが可哀相だ無駄な抵抗はよせ大人しく捕まれ



…………なんて言えるはずがなく実際出てきたセリフはなんともまぁ普通のものだった



『………あ、あの、そこは奥村雪男さんの部屋ですよ?』



「あ?お前誰だ?」



『わたしは雪男さんの隣の部屋に住んでる夜月蒼です。』



「そうか!俺は奥村燐だ。雪男の兄なんだぜ!」


『ま、マジどすか』








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